研究課題/領域番号 |
20K04461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
庄野 和宏 筑波大学, システム情報系, 准教授 (50333993)
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研究分担者 |
武藤 浩二 長崎大学, 教育学部, 教授 (30311096)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | RCPF / 周波数特性 / 測定 / アナログ / 矩形波 / アナログスイッチ / RCポリフェーズフィルタ / 重ね合わせ / ポリフェーズフィルタ / ミニマルファブ / イメージリジェクションフィルタ |
研究開始時の研究の概要 |
携帯電話をはじめとするディジタル通信は、高速・大容量化している。荷物をより早く、より多く届けるとき、高速道路やトラックを使うと、高速・大容量な流通を行うことができる。これと同様に、無線通信が高速化するほど、使用する電波は広帯域になるので、それだけ高性能な集積回路が必要となる。 本研究は、この集積回路の性能測定に関するものである。特別な方法を使って、これまでよりずっと簡単に測定できるようになる。
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研究成果の概要 |
RCポリフェーズフィルタ(RCPF)の周波数特性の測定において、広帯域に渡って位相差が正確に90°で、振幅が正確に互いに等しい正弦波を加える必要がある。本研究は、次の2つの方法を通し、これらの過酷な要求を緩和した。一つは、被測定フィルタ(FUT)に、正弦波の代わりに4相の矩形波信号を加えることで実現される。他の方法は、正弦波を加え、伝達関数を重ね合わせることで実現される。上記の方法を確かめるため、幾つかのデジタル回路、アナログスイッチとRCPFを一つの試作チップ上に実装した。実験を通し、周波数特性を測定できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集積化RCPFの周波数特性の測定問題を積極的に取り扱った研究は、これまで殆ど見られず、集積回路の評価結果を伴った珍しいものとなった。回路設計の過程で、測定誤差を所望値より小さくする方法や、回路ブロックの面積配分方法などの設計手法も提供することができた。提案手法は、実装困難な高精度広帯域多相正弦波発生回路を必要とせず、幾つかのD-FFを使った簡単なデジタル回路とアナログスイッチを集積回路に追加するだけで実現できる。学術的観点からは、今後の新しい集積化RCPFの評価に貢献できる。工業的観点からは、デザイン&テスタビリティに寄与することができ、両者において価値の高い研究となった。
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