研究課題/領域番号 |
20K04467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
宇戸 寿幸 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (90380261)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 電子透かし / 情報隠蔽 / グラフ処理 / スペクトル拡散 / 三次元メッシュ / グラフ信号 / グラフ信号処理 / グラフニューラルネット / 拡散符号 / コンテンツ保護 / 3Dメッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,未知であるグラフ領域におけるスペクトル拡散符号の生成法を導出することにより,IoTセンサやSNS,交通・電力網などのネットワークを表現するグラフ信号のための著作権保護技術を開発することを目指した研究である. この研究の特色は,信号処理分野の新技術であるグラフ信号処理に着目し,[目標1]スペクトル拡散技術をグラフ領域に展開したグラフ拡散符号,ならびに,[目標2]グラフ拡散符号に基づく高次元データ電子透かしの開発を狙いとしている点である.
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研究成果の概要 |
鋭い自己相関を有するグラフ拡散符号の生成法ならびに画像・メッシュモデル向けの電子透かし法を研究開発した.主として,(1)有向グラフにおけるスペクトル拡散符号の生成法と(2)グラフ構造を持つ三次元メッシュの電子透かし手法を提案した.さらに,これらの研究に応用できる(3)画像特徴に応じた画像電子透かし手法を提案した.これら3つの手法の有効性を計算シミュレーションにより明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スペクトル拡散技術は一次元空間や二次元空間において主に研究され,各次元領域での拡散符号が生成・応用されてきた.そこで,本研究ではグラフ領域でのスペクトル拡散技術の研究に焦点を当て,優れた自己相関特性を持つグラフ拡散符号の生成や性質を解明することに取り組んだ.結果として,サイクルグラフの生成法や有向グラフの性質を明らかにした.これらの知見からグラフ拡散符号の研究開発を進展するための基礎を構築できた.また,グラフやメッシュモデルを対象とした電子透かし手法も開発した.これらの知見は身の回りにあるアニメやCG等の著作権保護に活用でき,データの安全安心な流通を促進する効果を発揮する.
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