研究課題/領域番号 |
20K04486
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
福迫 武 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (90295121)
|
研究分担者 |
久世 竜司 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (40808929)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | アンテナ / 電波センシング / メタ表面 / 到来方向推定 / 圧縮センシング / センサーアンテナ / アレーアンテナ / アンテナセンサ / 小形アンテナ / レーダ / MIMO技術 / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
電波を用いたセンシングの代表的な技術として,主に近傍界によるアンテナセンサやレーダを考える.アンテナセンサはアンテナの共振周波数等の特性が周囲の環境の変化に伴う特性の変化からセンシングを行う方法であり,物体の深い内部のセンシングに役立つ.一方,レーダの技術は,近年においては圧縮センシング技術も注目されている.また,MIMOは大容量通信に使用され,MIMOレーダは等価的に多数のアレーアンテナレーダに相当するため,高い空間分解能が期待できる.本研究ではアンテナのハードウェアからのアプローチで高精度なセンシング方法を提案することを主な目的とする.
|
研究成果の概要 |
本研究では,(1)近傍界を用いたセンシング技術,また,(2)レーダのような仕組みによる電波センシング技術として,アンテナにメタ表面を組み合わせた構造についての可能性を探ったものである. (1)については,人体の心拍数や呼吸を例にとり,2.4GHz帯にて近傍界測定の可能性について検討した. (2)については,主にメタ表面とそれを用いた到来方向推定方法について検討した.さらに,メタ表面の面積が有限であっても,無限の場合の特性に近づけるような特性補償法について検討した.さらに,UHF帯にて地中伝搬に関する基礎検討を行い,地中センシングの可能性について検討した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,ミリ波等によって多く検討されている電波センシングであるが,本研究の結果により,低い周波数でのセンシングの可能性を見出すことができた.これは,安価でシンプルなシステムが使用できるのみならず,鋭い指向性アンテナに頼らずとも,近よりであれば高角度の範囲でセンシング可能となり,近距離電波センシングの応用範囲が広がる.また,メタ表面を用いることで,高分解能なセンシングの可能性,実用性を考慮した有限面積のメタ表面の設計法等,多くの知見を得ることができた.さらに,UHF帯における地中伝搬実験を行い,基本的な地中センシングに関する知見を得た.
|