研究課題/領域番号 |
20K04495
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
|
研究機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究代表者 |
田坂 修二 公益財団法人名古屋産業科学研究所, 研究部, 研究員 (80110261)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | マルチメディア通信 / QoE / 統計的因果推論 / ベイズ統計モデル / 構造方程式モデル / MCMCシミュレーション / インターネット高度化 |
研究開始時の研究の概要 |
インターネット上でのマルチメディア通信QoE (Quality of Experience: ユーザ体感品質) における因果関係を,ベイズ統計モデリングにより推論する方法の枠組みを構築する.次世代の通信サービスとして有望である力覚・音声・ビデオ通信を主たる研究対象とする. まず,多次元QoE尺度を複数個の構成概念(因子)に集約してその間の因果関係を表現できるモデルを完成する.更に, ネットワークのQoS (Quality of Service: サービス品質)パラメータの構成概念も加えたモデルに拡張する. また,因果関係がQoEに及ぼす影響やそれを利用したQoE向上方策を探る.
|
研究成果の概要 |
インターネット上でのマルチメディア通信QoE (Quality of Experience: ユーザ体感品質) における因果関係を,ベイズ統計法により推論する方法論の枠組みを構築する.次世代の通信サービスとして有望である力覚・音声・ビデオ通信を主たる研究対象とする. まず,多次元QoE尺度を複数個の構成概念(因子)に集約してその間の因果関係を表現できるモデルを完成した.更に, 因果方向も考慮して,ネットワークのQoS (Quality of Service: サービス品質)パラメータの構成概念も加えたモデルに拡張した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
因果関係モデルは,全ての学術分野における基盤である.しかしながら,インターネットにおけるマルチメディア通信QoEについては,その基礎的な研究さえもなされていなかった.送信側と受信側とで因果関係が異なりうることのメカニズムの解明や数理的モデルの構築は,因果推論の学術分野を拡大させる.更には,高度情報ネットワーク社会の安全かつ円滑な発展のために有用である. また,力覚・音声・ビデオ通信は有望な次世代通信技術であり,そのQoE数理モデル構築はこの技術の発展に大いに役立つものと考える.
|