研究課題/領域番号 |
20K04507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 公立千歳科学技術大学 (2022) 旭川工業高等専門学校 (2020-2021) |
研究代表者 |
横井 直倫 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (60353223)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 計測工学 / 血流評価 / 血栓症診断 / フラクタル / 画像処理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究代表者はこれまで, 血液中の血栓をスペックルパターンのフラクタル次元に基づき画像検出する手法を提案してきた. また, 血栓の形成に深く関与する血行動態をスペックルパターンのコントラスト情報及び反射率情報に基づき分析する手法を検討してきた. 本研究では, 上記の血栓検出及び血行動態分析に関する技術を融合させ, 独自に開発したセンサユニットにより血液中の血栓を高感度に検出でき, しかも血栓の形成に深く関連する血行動態を同時に分析できるシステムを開発し, さらに検出・分析結果をデータベース化して共有する事により, 患者に対して低負荷であり, なおかつ低価格な血栓症診断システムを開発する.
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研究成果の概要 |
本研究では, レーザー光照射下の生体から観測される光散乱パターンの画像検出に基づき, 血液中の血栓の検出ならびに血流速度, ストレス状態, 血液粘度, 血液濃度変化といった血行動態に由来する多様な情報を独自に開発した単一のセンサユニットで同時に取得できる, 低価格でなおかつ簡便に利用できる血栓症診断システムを構築した. さらに, 緊急災害時においても全国の血栓症治療に携わる医療機関で迅速にデータの分析と共有を可能とし, なおかつ血栓症の診断技術の向上を図ることを目的として, Wi-Fi環境をベースとした本システムのユビキタス化を実施した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は従来からの研究代表者の研究成果に基づくものであり, 独自に開発したセンサユニットにより血液中の血栓を高感度に検出でき, しかも血栓の形成に深く関連する血行動態を同時に分析できる点で創造的である. さらに, 本研究で開発する血栓症診断システムは, 画像処理に基づく血栓検出技術と血行動態分析技術の融合の結果として得られたものであり, 低価格でなおかつ簡便に利用可能なものである. 従って, 本研究で開発したシステムは血栓症の検査・治療段階における医療費増大の抑制と患者の負担軽減を同時に実現できるものと考えられることから, 今後の血栓症診断技術の発展に多いに貢献するものと期待される.
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