研究課題/領域番号 |
20K04528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
植松 明久 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 主任研究開発員 (00450685)
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研究分担者 |
西堀 俊幸 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 研究領域主幹 (80280361)
川口 則幸 国立天文台, 水沢VLBI観測所, 名誉教授 (90214618)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 合成開口レーダ / マイクロ波リモートセンシング / ディジタル送信制御 / 周波数多重化 / ディジタルビームフォーミング / ソフトウェア無線 / ソフトウェア無線機 |
研究開始時の研究の概要 |
合成開口レーダ(SAR)において、ディジタル送信制御により、1式のアレイアンテナで観測幅を従来の衛星SARと比べて2倍以上に拡大させるための研究を行う。具体的には、レーダとして用いられるチャープ信号を周波数多重化させた上で、生じる干渉波を送信ディジタルビームフォーミングにより抑圧する。従来衛星と同等のアンテナサイズで、現実的なSAR画像として活用可能なレベルまで抑圧するための、有効な帯域配置及びビームフォーミング手法を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、衛星搭載合成開口レーダの観測幅拡大方策として、送信周波数の多重化及びビームフォーミングの手法について提案を実施し、実験により検証した。提案方式は、海外で提案されている別方式と比較すると、単位周波数あたりの瞬時電力密度は増大しないため、他の人工衛星局への干渉リスクの増大を抑制しつつ、観測幅の拡大が可能である点が強みとなる。提案方式について、ソフトウェア無線機を用いて実装し、検証実験を行った結果、2つの異なる周波数を有するレーダ信号のビーム指向制御が独立に可能であることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、送信時のディジタルビームフォーミングの応用が、通信分野のみならずリモートセンシング分野へ広がることが期待される。また、従来の海外の先行研究では、送信多重化技術の適用は衛星や衛星に搭載するアンテナの大型化を前提としたものであったが、本研究における提案方式は、衛星サイズによらず適用可能であることから、複数本の送信ビームによる合成開口レーダの観測幅拡大について、小型衛星を含めた応用が期待される。
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