研究課題/領域番号 |
20K04547
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21040:制御およびシステム工学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤崎 泰正 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (30238555)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 制御工学 / 数理工学 / アルゴリズム / モデル化 / ディペンダブル・コンピューティング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、ランダマイズドアルゴリズムや確率的解析などに関するこれまでの研究成果を、現代の高度にネットワーク化された大規模システム制御における基本的課題であるディペンダビリティ(高信頼性)の実現 ースケーラビリティとロバスト性の両立ー を解決するものへと発展させることを目指している。そのために、計算科学分野における分散情報処理システムのディペンダビリティ実現技法との融合をはかり、大規模システム制御理論を現代的な課題に応えるものへと再構築する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、ディペンダビリティを実現するための大規模システム制御理論の構築に関して、基礎と応用の両面より研究を行った。まず、大規模な動的システムを対象に、ディペンダブルな制御性能を保証可能な分散協調適応追従制御の構成法をまとめた。さらに、大規模な線形方程式の分散解法への応用を想定した確率近似法の収束条件を導出した。一方、ソーシャルネットワークにおける合意形成の数理モデルであるオピニオンダイナミクスを対象に、ネットワーク構造や意見交換のグループサイズと合意形成の関係について解析し、平均的なふるまいを支配するパラメータを解明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネットワーク化された大規模な動的システムやネットワーク上の分散反復アルゴリズムのいくつかを対象に、ディペンダビリティ(信頼性)を解析・設計するための基礎理論を構築した。対象のダイナミクスやネットワーク構造を適切な数理モデルを用いてシステム表現することにより、大規模システムや分散アルゴリズムのディペンダビリティについて数理的に解析することができ、性能保証をもつ制御系が設計できることを明らかにした。
|