研究課題/領域番号 |
20K04639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
竜田 尚希 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 助教 (30521314)
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研究分担者 |
酒井 英男 富山大学, 理学部, 客員教授 (30134993)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 維持管理 / 腐食 / 磁気探査 / 鋼材 / 補強材 / 補強土壁 / 道路構造物 / 金属腐食 / 磁気 / 探査 / 金属腐植 / 補強土 / 非破壊調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,土中に埋設された金属補強材の腐食の程度を,非破壊で調査できる手法を開発する.道路構造物の一つである補強土壁を対象として,磁気探査と磁化研究により,土中の金属補強材の腐食を探る. 磁気探査(非破壊)を地表と壁面から行い,腐食状況を調査する方法を考案し,確立する. 研究は,実験室・学内敷地での腐食実験と磁性・磁気探査および,野外の補強土壁の施工場所(一部崩壊を確認)での調査研究からなる. 補強土壁について,補強材の腐食状況を地表・道路面の非破壊調査で把握し,健全度を検証する新たな方法は,道路構造物のメンテナンスサイクルに大きく貢献できる.
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研究成果の概要 |
地中には様々な目的で鋼材等の金属材料が埋設されている.金属材料の腐食の状況を地中から掘り出すことなく非破壊調査できれば,維持管理に大いに役立ち,具体的な被害が生じる前に予防保全を行うことも可能となる.しかし,非破壊で把握する手法は殆どないのが現状である.本研究では, 磁気探査を用いて,非破壊で鋼材の腐食程度を把握することを目的として研究を行った.室内実験により鋼材の腐食に伴う磁性の変化について研究を行い,屋外実験では磁気探査によって腐食状況を地表から非接触で探る方法の有効性を調べた.その結果,磁気探査が鋼材の腐食に対して,非破壊調査として利用できる可能性が高いという結論に至った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鋼材の磁性を利用して,土中での腐食状況を効率良く把握できる非破壊の調査法を開発することが研究目的である.地表・道路面から土中の鋼材の腐食状況が調査できると,広く道路構造物のメンテナンスサイクルに役立ち,補修対策にも大きく貢献できる. 本研究に適用する磁気探査は,理学分野において遺跡等の埋設物調査や地層構造の調査等に活用されている手法である.この手法を,分野の異なる工学分野の「構造物の点検」に適用することで,これまで困難であった「土中に埋設された鋼材の腐食の程度を把握する」の課題解決を目指す.この観点は,独自性が高く,また金属腐食と磁場の関係で新たな探査手法を生み出すという創造性の高い研究である.
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