研究課題/領域番号 |
20K04647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 八戸工業大学 |
研究代表者 |
迫井 裕樹 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30453294)
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研究分担者 |
阿波 稔 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (10295959)
月永 洋一 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (60124898)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コンクリート / 耐久性 / 表面含浸材 / スケーリング / スケーリング抵抗性 / 表層品質 |
研究開始時の研究の概要 |
コンクリート構造物の長寿命化・耐久性向上を図るにあたり,コンクリートの表層品質の確保・向上が重要となる。本研究では,含浸材による表層品質の改質効果とその持続性について検討を行うものである。特に,含浸材塗布前のコンクリートの初期表層品質または劣化程度と,含浸材種類・塗布量が,改質効果・耐久性向上に及ぼす影響について検討を行う。併せて,含浸材により表層品質が改質されたコンクリートが劣化した際の,含浸材再塗布による効果の再付与・持続性について検討を行う。
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研究成果の概要 |
近年,コンクリートの耐久性向上を目的として,表層品質を改質するための表面含浸材の検討が行われている。本検討では,養生の違いによる表層品質が異なるコンクリートまたは,含浸材施工前に劣化作用を受けたコンクリートを対象として,含浸材種類およびその施工量がその後の耐久性に及ぼす影響について検討を行った。さらに,実環境において20年を経過した構造物を対象として,現地調査および採取コアを用いた残存性能および含浸材再施工の影響について検討を行った。本検討の結果,含浸材を施工する際の表層品質により,含浸材種類,塗布量およびその施工時期が及ぼす効果が異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリートに表面含浸材を用いる際,一般的には,施工箇所の品質を問わず,各々の標準使用量で用いられるが,含浸材施工箇所の表層品質(劣化を含む)や要求性能に応じて,その種類・塗布量を変化させることが必要であると考えられる。また,その効果は永続的なものではないため,将来の維持管理において,劣化作用を受けた後の含浸材施工(再施工を含む)がその後の耐久性に及ぼす影響を検討することが重要であると考えられる。本研究の成果は,新設・既設構造物を問わず,含浸材を用いたコンクリートの耐久性予測につながるものであり,今後将来重要となる適切かつ効率的な構造物の維持管理において非常に有意義なものであると考えられる。
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