研究課題/領域番号 |
20K04662
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
|
研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
下村 匠 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (40242002)
|
研究分担者 |
宮下 剛 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (20432099)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 鋼コンクリート複合構造 / 頭付きスタッド / クリープ / 収縮 / 持続載荷 / ひび割れ / スタッド |
研究開始時の研究の概要 |
鋼コンクリート複合構造の要素実験を行い、収縮と持続載荷作用時の変形と応力を実測するとともに内部の微視的現象の観察を行う。これらに基づき、接合部コンクリートの時間依存性構成モデルを作成する。合成桁供試体による部材レベルの実験を行い、構成モデルの検証を行う。最終的には実構造物の設計に適用可能な構成モデルを提案する。
|
研究成果の概要 |
コンクリートに埋設された頭付きスタッドで接合された鋼コンクリート複合構造の接合部が持続せん断載荷を受けたときの時間依存性変形と応力伝達特性について実験を行い、以下が明らかにした。 スタッドが降伏するせん断力は、静的載荷時よりも低下する。持続載荷によるせん断ずれ変位の経時的増加は、コンクリートのクリープ変形とスタッドの経時的な曲率の増加により生じている。静的耐力の35%以下のレベルでは、持続せん断力とクリープずれ変位が線形関係とみなせる。変動せん断力下のクリープずれ変位は、重ね合わせ則では再現することが出来ない。持続載荷荷重は、除荷後の残留ずれ変位および除荷時のずれ剛性は影響を及ぼす。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリートと鋼がスタッドで接合された鋼コンクリート複合構造の力学特性のうち、未解明である時間依存性挙動について、実験的に検討した。応力レベルが低い範囲での持続載荷時の挙動は線形クリープ則に従うことが明らかとなった。このことは、従来の鉄筋コンクリート、プレストレストコンクリートと共通する性質であり、鋼コンクリート複合構造の設計にとって有効な情報となる。
|