研究課題/領域番号 |
20K04666
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
森田 千尋 宮崎大学, 工学部, 教授 (60230124)
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研究分担者 |
松田 浩 長崎大学, 工学研究科, 教授 (20157324)
奥松 俊博 長崎大学, 工学研究科, 教授 (30346928)
出水 享 長崎大学, 工学研究科, 技術職員 (00533308)
安井 賢太郎 鹿児島工業高等専門学校, 都市環境デザイン工学科, 准教授 (70897701)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地方公共団体 / 橋梁 / 維持管理 / 復元設計 / 健全度 / SfM技術 / 市町村管理 / 建設年度推定 / 写真計測 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の橋梁は,全体の7割となる約47万橋が市町村道にあり,大部分は地方公共団体が管理するものである。数年後には建設後50年経過する橋梁が半数以上になると見込まれているが,これらは建設年度が明らかな橋梁の数値であり,記録が確認できない建設年度不明橋梁が約23万橋ある。 橋梁を維持管理していくためには,架設年度推定のための資料が少なく,また,人材不足を補うための点検・診断・修繕まで含めた橋梁の三次元データ管理については,まだまだ不十分な状況である。そのため,橋梁を三次元データ管理し,維持管理が効率的かつ効果的に行われる環境を創出する。
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研究成果の概要 |
本研究においては、まず、既設橋梁の復元設計のための基準類の変遷等の整理を行い、建設年度推定の基礎資料を作成した。学内にある解体橋梁を計測し、基礎資料をもとに建設年度を推定した。また、建設年度が異なる2橋梁に対し、同様の手順で建設年度推定を行い、数年の幅の範囲で建設年度を推定できた。三次元計測においては、デジタルカメラにより複数の方向から撮影した画像を用いたSfM技術を用いた。効率化のため、動画撮影を用いた構造物のモデル再現性の精度検証を行った。撮影距離、撮影速度などの条件を明確にし、UAVを用いた撮影による精度検証を行い、計測方法などの問題点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存橋梁の安全性評価等を行う際、設計図面や設計計算書などが残されていないことが多く、その後の設計基準の変化や各種劣化の進行に伴う橋梁の安全性を評価する際に多くの困難が発生する。本研究では、特に、地方公共団体が管理する橋梁では、その影響が顕著に現れると想定されるため、復元設計のための基準類の変遷等の整理を行うとともに、橋梁全体の三次元座標を取得し、三次元解析モデルを構築することで、市町村が管理する橋梁の維持管理が効率的・効果的に行われる環境を創出した。
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