研究課題/領域番号 |
20K04671
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
倉橋 奨 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (60510899)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 長周期パルス / 地震動予測 / Wenchuan earthquake / 2008年Wenchuan earthquake / 強震動生成域 / 長周期パルス地震動の生成域 / 2008年Wenchuan earhtuqkae / 長周期パルス地震動 / 地震動生成メカニズム |
研究開始時の研究の概要 |
2016年熊本地震で観測された長周期パルスが、都市部の活断層による地震で生成されると、高層構造物への被害が発生し膨大な人的被害に発展する。一方で、このような内陸地震での長周期パルスの生成メカニズムはまだ解明されていない部分も多く、また、予測手法についても確立されていないのが現状である。本研究は、このような長周期パルスによる被害軽減施策に資するための、内陸地震により生成される長周期パルスの予測手法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
2016年熊本地震で観測されたような長周期パルスは、高層構造物などに大きな被害を与える。本研究は、長周期パルスの予測手法の開発のために、長周期パルスが観測された2008年Wenchuan地震の震源モデルを構築した。 長周期パルスの再現には、地震発生層よりも浅部に長周期を生成する領域(Long-period generation area:LMGA)を設定することにより、観測波形が再現できることを示した。また、既往のスケーリング則との比較から、Mw8クラスの地震ではLMGAのすべり量は地震規模に依存する可能性を示唆する結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長周期パルス地震動の観測記録はまだ多くないため、まずはデータの蓄積、解析結果の蓄積が大変重要である。特にM8クラスの巨大地震ではなおさらであるため、学術的意義や社会的意義はあると考えている。また、2016年熊本地震で提案された手法が、2004年Wenchuan地震でも適用可能と示唆されたこと、M8クラスのLMGAのすべり量が規模依存となる可能性があることは、今後の長周期パルスの地震動予測には重要な成果であると考える。
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