研究課題/領域番号 |
20K04686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
稲積 真哉 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90362459)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 廃棄物処分場 / 鋼製遮水壁 / 有害物質 / 安心・安全 / ライフサイクル / 環境性能評価 / 海面廃棄物処分場 / 遮水技術 / 安心・安全性能 |
研究開始時の研究の概要 |
廃棄物処分場の安心・安全性能を持続ならびに保障するためには,建設時から将来にわたるライフサイクルを通して側面・底面遮水工に保有水の浄化促進機能を担わせることが有効である。 本研究では,申請者が開発・検討を進めている「H-H継手を施した連結鋼管矢板 」を用いた側面遮水工に関して,浄化促進効果をも発揮しうる側面遮水工の高度化を図るとともに,大規模模擬打設・遮水試験等の地盤環境工学的なアプローチにより実用化に向けて推進する。新規に処分場を設置することがきわめて難しくなっている今日,本研究はより安全で信頼性の高い遮水工構造を有する廃棄物処分場の確立に寄与する。
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研究成果の概要 |
本研究では廃棄物処分場(特に,海面処分場)における側面遮水工(中でも,鋼製遮水壁に着目)を有効活用することで,廃棄物保有水の封じ込め効果に加え,保有水の浄化促進効果まで期待できる,遮水・保有水浄化促進型の鋼製遮水壁を提案・検討した。本遮水工では,遮水工内に形成される空洞空間へモルタル等の低透水性材料の充填を行わず,その空洞空間内に漏出(滞留)した廃棄物保有水を揚水作業によって集排水するものである。本研究により,H-H継手を施した連結鋼管矢板を用いた鋼製遮水壁,更には遮水・保有水浄化促進型の鋼製遮水壁が有する遮水性能および廃棄物保有水の浄化促進効果を,実験的・解析的に検証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規に処分場を設置することがきわめて難しくなっている今日,より安全で信頼性の高い遮水工構造を有する廃棄物処分場の確立が望まれている。そのような社会的要請に対して,海面処分場における鋼製遮水壁の耐震性能と遮水・遮蔽性能の相関性の評価技術を確立し,環境に最も適合する鋼製遮水壁技術の高度化を目指した本研究は,実際問題に深く関連している。一方,地震外力等により変形した鋼製遮水壁が維持できる遮水・遮蔽性能の追随性を解明する点においては基礎的研究であり,学術的な独自性がみられる。
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