研究課題/領域番号 |
20K04697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22040:水工学関連
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
木村 克俊 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (70322873)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 消波護岸 / 波浪 / 摩耗被害 / ハイブリッド型防護工 / 超高強度繊維補強コンクリート / コンクリート摩耗 / コンクリート / 摩耗 |
研究開始時の研究の概要 |
高波や高潮の脅威から背後施設を防護するため,これまでに各地で消波護岸が整備されてきた.近年,波浪に連行された石材の衝突によって,消波護岸のコンクリート部材が摩耗する被害が顕在化している.本研究では,3種類の消波護岸の構造形式を対象として,石材が連行された波浪の作用によるコンクリート部材の摩耗プロセスを解明する.さらに,こうした消波護岸の摩耗被害の抑止システムを構築を目指すものである.
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研究成果の概要 |
これまで我が国においては,臨海部を高潮や高波の脅威から守るため,各種の消波護岸が整備されてきた.しかしながら近年,波浪に連行される石材の衝突によって生ずるコンクリート部材の摩耗被害が顕在化しており,その対策が急務となっている.本研究では,消波護岸として我が国で一般的な,消波ブロック被覆型護岸,直積ブロック式護岸およびスリット式護岸の3種類の構造形式を対象として,石材が連行された波浪の作用によるコンクリート部材の摩耗プロセスを解明した.さらに,こうした変状に対応した応急復旧と恒久対策を講じるための具体的な工法を提案するとともに,現地においてその効果を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで護岸等の海岸構造物の耐波設計においては,合田式により波力を算定し,ハドソン式により被覆材の安定性を評価する手法が確立している.しかしながらこれらは流体としての水による効果に関する検討である.本研究においては,石材を連行した流体運動がコンクリート構造物に及ぼす影響を評価したことに学術的な意義がある.我が国で一般的な3種類の消波護岸の構造形式に対して,具体的な応急復旧と恒久対策を提案し、現地においてその効果を検証したことは,今後,波浪によるコンクリート構造物の摩耗に対して,予防保全技術の確立する上での社会的な意義が大きい.
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