研究課題/領域番号 |
20K04715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福本 潤也 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30323447)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Waiting-Line / オークション / 待ち行列 / 出発時刻選択 / 情報提供 / 避難選択行動 / 建設入札 / Waiting Line / 割当メカニズム / Waiting-Lineオークション / All-Payオークション / 早い者勝ちメカニズム / 均衡分析 / 加速勾配法 / 動的ダイナミクス / All-payオークション / 空間的資源配分 / アルゴリズム |
研究開始時の研究の概要 |
災害時の給水やガソリン販売,繁忙期のレジャー施設における駐車場割当など,供給量の制約がある場合に財・サービスを公平に配分するルールとして早い者勝ちメカニズムが広く用いられている.同メカニズムはWaiting-Line オークション・モデルとして定式化されるが,先行研究では時間軸上での選択行動に関心があり,空間的な異質性は明示的に考慮してこなかった(別言すると消費者の出発地点や財の配布地点が複数ある状況は扱ってこなかった).本研究では,消費者による時空間上の選択行動を明示的に考慮した空間的Waiting Lineオークション・モデルの開発と土木計画分野への応用に取り組む.
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研究成果の概要 |
消費者が財・サービスの配布地点で列に並び,早く並んだ順番に財・サービスを受け取るWaiting-Lineオークション・メカニズムに着目した.先行研究では捨象されていた空間要素を明示的に考慮した空間的WLオークション・モデルを取り上げ,均衡解を数値的に求解する方法を開発するとともに,情報提供戦略が消費者の選択行動と社会厚生に与える影響について分析した.開発したモデルを,容量制約を考慮した避難行動と技術提案をともなう建設入札行動にも適用した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模災害の発生直後やコロナワクチンの接種開始直後にサービスを求めて待ち行列ができる.待ち行列の発生メカニズムをモデル化するとともに,消費者の出発時刻選択行動を数値的に計算する方法を開発した本研究の分析結果を適用することで,配布地点や配布数量の最適化,サービス提供者による情報提供のあり方などを分析することができる.また,航空券の早割チケットなどの価格メカニズムと組み合わせたレベニュー・マネジメント戦略などの分析も可能になる.
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