研究課題/領域番号 |
20K04727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
熊谷 樹一郎 摂南大学, 理工学部, 教授 (00319790)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 低・未利用空間 / 空間的自己相関分析 / 空き家 / 人口分布 / 人口減少 / 空間分布 / 機械学習 / 都市のスポンジ化 / 階層ベイズ順序ロジットモデル / 局所人口 / 局所世帯人員 / 空間計測 / 都市縮減 / 空き家らしさ |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では,少子高齢化に伴う人口減少に対してコンパクト・プラス・ネットワークの施策が実施され,都市の集約化が進められている.集約の過程では,人口の流入・流出に伴って空き家・空き地や耕作放棄地といった低・未利用な空間が増加する恐れがあるが,都市全体から中長期的にその状態を測定する方法は未だない.本研究では,市街地の荒廃の遠因となる低・未利用な空間の拡がりを計測する手法を開発する.都市縮減の潜在的な要素として「空き家らしさ」を新たに定義し,空間分布の推定精度の向上を図るとともに,都市構造の顕在的な要素として局所人口の分布に着目し,都市のスポンジ化・郊外化の空間スケールを明らかにする.
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研究成果の概要 |
我が国では,急速な人口減少,高齢化社会の到来を迎えており,人口を活動の拠点となる区域に誘導・集約させる政策が推し進められている.一方,拠点と期待されている領域とその周辺では,空き家・空き店舗・空き地などの低・未利用な空間が散在する傾向にあり,継続的な観測・状況把握が必要となる.しかし,空き家・空き地などは市街地内に混在していており,その拡がりを計測する方法に課題があった.本研究では空き家分布の広域推定の観点から機械学習の一つであるランダムフォレストの適用を検討し,推定精度向上を達成するともに,開発した局所人口分布の空間分析法の観点からは低・未利用空間の拡大する地区を抽出可能となることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発・採用している空き家分布推定法では,地方行政の日常的な業務から生成されるデータのみを使用し,かつ,現地調査の省力化も図ることが可能であり,効率的な観測・状況把握を可能とするものである.局所人口分布の空間分析はまったく新しい発想に基づいた手法であり,世界に先んじて急速な人口減少,高齢化社会を迎える我が国から発信された先駆的,革新的な分析アプローチとなる.
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