研究課題/領域番号 |
20K04737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 弘司 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30362320)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 道路構造 / 自動運転車 / パーソナルモビリティ / 交通運用 / 電動キックボード / アンケート / 利用者評価 / 挙動分析 / ドライビングシミュレータ / 不安感評価 / 快適性評価 / 共分散構造分析 |
研究開始時の研究の概要 |
以下の3点から研究を遂行する. ・欧州における行政機関,研究機関へのヒアリングおよび現地調査により,先進的な道路構造や交通制御の事例を収集し,わが国における新たな交通手段との混在を可能とする道路構造,交通運用について考察を行う. ・観測調査および実験に基づき,自動運転車・パーソナルモビリティ等の挙動特性および周辺利用者との関係性について分析する.ドライビングシミュレータによる再現実験により,利用者にとって不安が少ない他モードとの混在下の道路空間を明らかにする. ・ミクロシミュレーションによる分析により,新たな交通手段との混在時の交通運用の在り方について考察する.
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研究成果の概要 |
本研究では,自動運転車,各種パーソナルモビリティと自動車・自転車・歩行者といった既存モビリティの共存を見据えた将来の都市内道路空間のあり方,およびその道路空間に適した交通制御手法に関する基礎的検討を実施した.アンケート調査と走行実験に基づき,電動キックボード利用者の不安感や既存モビリティとの混在時の評価に影響を及ぼす道路構造要因を明らかにした.また,観測調査やシミュレータ実験を通じて自動運転車との混在時の交差点部における交通流への影響や利用者の受容性について評価した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,自動運転車,電動キックボードといった新たなモビリティが混在する際の利用者意識や挙動を分析し,将来の都市内道路空間のあり方や交通制御手法に関する検討を行うことができた点で社会的な意義があるといえる.特に,自転車や自動車との道路上での錯綜が懸念される電動キックボード利用者の不安感と道路構造条件との関係性を分析することで道路空間の見直しの際の留意事項を整理したり,自動運転車との混在時に後続運転者がどのように振舞い,自動運転車の混在による交通流への影響があるかどうかを実証できた点で学術的な意義が認められる.
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