研究課題/領域番号 |
20K04761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
湯谷 賢太郎 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (00344953)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | トウキョウサンショウウオ / 光害 / 夜間行動 / 生態系保全 |
研究開始時の研究の概要 |
トウキョウサンショウウオは,開発等の影響により数を減らしており,その保全は急務である.近年,夜間の人工光が野生生物に与える悪影響(光害)が注目されており,夜行性の野生生物は人工光により活動に悪影響を受けることが知られてきた.そこで本研究は,夜行性であるトウキョウサンショウウオを対象に,どのような波長のどの程度の強さの人工光が,その日々の活動に対して悪影響を及ぼすのか明らかにすることを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究では,LED照明の色と照度の違いが希少種で夜行性であるトウキョウサンショウウオの夜間活動量に及ぼす影響を明らかにすることを目的として実験を行った.実験には白色,青色,緑色,黄色,赤色のLEDを用い,1ルクスと10ルクスの照度下での本種の夜間活動量を消灯時の活動量と比較した.実験の結果,照度が高くなれば,光色に関わらず本種の活動量は抑制されると考えられた.本研究より,同じ照度において夜間活動量を抑制する影響の大きさは白色 ≒ 赤色 > 緑色 ≒ 青色 > 黄色となると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から,黄色LEDを用いた照明は本種への影響を最小化することが可能になると考えられる.また,本種の自然生息地では,ゲンジボタルの生息も確認されているものの,黄色光であればゲンジボタルの成虫および幼虫に対して影響を小さくでき,同時に2種類の生物に対して配慮が可能である.しかし,全ての野生生物に対してLED単色光の影響が明らかとなっているわけではなく,特定の生物への影響が小さくなっても,他の生物への影響が大きくなる可能性も否定できず,注意が必要であると考える.
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