研究課題/領域番号 |
20K04793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山口 信 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (80570746)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート / 耐爆補強 / スラリー充填繊維コンクリート / 接触爆発 / 局部破壊 / 爆発緩衝システム / 接合方法 / スポール / 版厚低減率 / 繊維高含有コンクリート |
研究開始時の研究の概要 |
実験パラメータは、繊維高含有コンクリートパネルのRC版裏面への接合方法、繊維高含有コンクリートパネルの厚さ、補強対象であるRC版の厚さおよび爆薬量とし、これら因子が補強RC版の接触爆発に対する耐爆性能に及ぼす影響について検討する。また、実験結果に基づき、上記パラメータおよび繊維高含有コンクリートパネルの押し抜きせん断特性を考慮した補強設計式を構築する。更に、衝撃解析コードを用いて上記実験結果の再現性を検討するとともに、本技術の実大部材への適用を想定した数値シミュレーションを実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では、スラリー充填繊維コンクリート(SIFCON)を用いた既存鉄筋コンクリート(RC)版の耐爆補強技術の構築に資するため、SIFCON薄肉パネルにより裏面接着補強したRC版の接触爆発に対する耐爆性能について実験的検討を行った。その結果として、SIFCONパネルを適用することにより、増厚補強に必要なRC版厚を90%強低減できると考えられた。但し、比較的厚手のパネルを用いた場合には、外観上明らかなスポールは抑止されるもののパネルの剛性増加に起因してパネル剥離が顕著となるため、パネルのRC版裏面への接合方法の検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によれば、ごく薄肉のSIFCONパネルをRC版裏面に貼付することにより、当該RC版の接触爆発に対する耐爆性能を飛躍的に向上させることができる。したがって、本研究成果を適用することにより既に建設済のRC構造物に対する効果的な耐爆補強を実施することができ、より安全・安心な社会の実現に貢献し得ると考えられる点で、本研究成果は学術的・社会的意義を有するものであると考えられる。
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