研究課題/領域番号 |
20K04796
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
岡本 滋史 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 講師 (20769806)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
|
キーワード | 円形孔 / 集成材 / 割裂 / 集成材梁 / 木質構造 / 建築構造・材料 |
研究開始時の研究の概要 |
集成材の梁に孔を複数設ける場合、国内外の指針などで規定されてる孔の配置基準に準じる必要がある。しかし、孔の配置基準を守っても孔を複数設けると0.85程度の耐力低減が必要であることが既往の研究によりあきらかにされている。そこで本研究では、円形孔を複数有する集成材梁の耐力が低下しない孔の配置基準の提案と実務で求められる範囲で孔の間隔が短くなった時の耐力の低減方法の提案を目的として、実験及び解析により検討を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、円形孔を複数設けた集成材梁の割裂耐力の設計法を確立することを目的としている。最初に、孔間距離が短くなるにしたがって孔周りに作用する繊維直交方向の最大引張応力度が増加する割合を有限要素解析を行いて定式化し、割裂耐力の設計法を提案した。そして、円径孔を1つまたは2つ設けた集成材梁の3点曲げ試験を実施し、実験値と計算値を比較することにより、提案した設計法の妥当性を確認した。また、耐力が低下しない孔間距離の提案も行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の有孔梁の指針類は、「枠組壁工法建築物設計の手引」か「JIS A 3301」に示されている仕様規定制限のみで、有孔梁の耐力算定方法が確立されていないのが現状である。住宅などの建築現場では安全性の検討を行わずに切り欠きや孔が設けられ場合があり、適切な評価法が望まれてきた。本研究では、円径孔が一つの場合と二つの場合の耐力算定方法を提案し、この成果を応用することにより有孔梁の簡易な設計法や配置基準を検討することができ、安全な建築物の普及が期待される。
|