研究課題/領域番号 |
20K04803
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
|
研究機関 | 高知工業高等専門学校 |
研究代表者 |
池田 雄一 高知工業高等専門学校, ソーシャルデザイン工学科, 准教授 (20758677)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 国内外で観測された強震動 / 中間層免震建物 / 多段免震建物 / 免震層最大変位応答量 / アイソレータの引き抜き / 観測された国内外の強震動 / 免震層変位応答量 / 免震部材の引き抜き / 2023年トルコ・シリア地震の強震動 / 2024年能登半島地震の強震動 / 観測された強震動 / 耐震安全性 / 2016年熊本地震の強震動 / 2011年東北地方太平洋沖地震の強震動 / 国内外の強震動 / 観測強震動 |
研究開始時の研究の概要 |
設計を上回る想定外の過大地震入力に対処するための解決方法として、建築構造設計者が注目している中間階に免震層を設けた中間層免震建物と、次世代型の複数の免震層を有する多段免震建物について本研究では対象とする。 基礎免震建物では免震部材に生じる引き抜きが設計課題となり、これに配慮した設計が行われている。 しかし中間層免震建物及び多段免震建物の引き抜き問題に関する研究は、積極的に研究が取り組まれてはいない。 そこで本研究では、地震時に免震層に生じる過大な免震層変位応答量と免震部材の引き抜きに着目し、中間層免震建物及び多段免震建物の耐震安全性に及ぼす影響について、国内外の実観測記録を用いた検証を実施する。
|
研究成果の概要 |
国内外において観測された主要な強震動を入力地震動として、近年、比較的多く設計・建設されるようになった中間層免震建物、及びこれから設計・建設がなされると予想される多段免震建物の、地震時に免震層に生じる免震層最大変位応答量と、免震部材(アイソレータ)に生じる引き抜きに着目した平面骨組振動系解析モデルを用いた地震応答解析を行った。そして、強震動が中間層免震建物及び多段免震建物の耐震安全性に及ぼす影響について検証を行った研究である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中間層免震建物や多段免震建物は、免震層に生じる過大な免震層変位応答量を抑えることができると期待されている。そのため、設計者及び研究者は、免震層変位応答量を抑える設計解決手段のひとつとして、中間層免震建物や多段免震建物に注目している。 特に、都市部市街地における地価の高い敷地を有効活用できる可能性が、中間層免震建物や多段免震建物には期待されている。しかし、国内外で観測された地震動の中において、中間層免震建物や多段免震建物を用いても、免震層変位応答量やアイソレータの引張面圧が設計想定範囲を超える可能性がある強震動の存在を提示した。
|