研究課題/領域番号 |
20K04808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
吉田 伸治 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (50343190)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 日傘 / 夏季暑熱環境 / 歩行者 / 行動的適応 / CFD解析 / 実測 / 微気候 / CFD / 対流熱伝達率 / 屋外空間 / 夏季 / 暑熱環境 / 適応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、以下の7項目のサブテーマに取り組む。①実験による日傘用生地の日射、長波長放射環境への影響評価、②人工気候室・屋外被験者実測による歩行者の日傘利用の暑熱環境緩和効果の評価、③放射・CFD連成解析による日傘表面ならびに人体部位別の熱・物質伝達率の推定、④日傘利用による総合的な暑熱環境改善効果のサブモデルの開発、⑤放射・CFD・多分割人体体温調節機構連成数値解析に基づく街路空間内の非定常・不均一暑熱環境評価技術への日傘サブモデルの組み込み、⑥改良した非定常・不均一暑熱環境評価技術の精度検証のための実測・数値解析、⑦研究全体の取りまとめ。
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研究成果の概要 |
本研究では屋外歩行者の日傘使用時の微気候形成機構を分析した。当該研究期間において、①実測による日傘用生地の日射、長波長放射環境への影響評価と温熱環境に与える影響評価、②CFD解析による日傘使用時の歩行者の対流熱伝達率分布の評価、③(CFD解析による日傘使用時の歩行者の対流熱伝達率分布の評価に取り組んだ。実測、CFD解析の更なる実施による微気候形成機構の評価モデル提案の基礎データを収集すると同時に、日傘以外の歩行者の暑熱適応手法の効果の評価を行うことが今後の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的・社会的意義は、①日傘の暑熱適応効果の評価における配慮すべき点を実測、数値解析の双方において明らかとしたこと、②日傘使用の暑熱適応効果をCFDの可視化技術により明確に示したこと、が挙げられる。①については、例えば、日傘自体の日射の遮蔽性能を分析する場合、日傘下の歩行者の温熱快適性に与える影響を評価する場合、などに応じて適切な高さに日射計を配置する必要があることが明らかとなった。また②については、夏季暑熱環境への適応技術として最も手軽で実効的な技術である日傘の効果をCFD解析結果と通じて視覚的に示すことで、男女を問わず日傘を普及させる契機となる成果が得られたと考えられる。
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