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都市空間における「ゆらぎ」を内包した複層的オーセンティシティの解釈手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K04828
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23030:建築計画および都市計画関連
研究機関埼玉大学

研究代表者

内田 奈芳美  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (10424798)

研究分担者 坂村 圭  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (30793749)
菅野 圭祐  筑波大学, 芸術系, 助教 (80778093)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードオーセンティシティ / まちづくり / フレームワーク / 都市空間 / 開発 / 観光
研究開始時の研究の概要

本研究は、定義の定まっていない概念である都市のオーセンティシティについて、解釈・事例調査・現場のまちづくりを連動させて明らかにし、日本型の現代都市のオーセンティシティの解釈方法を開発するものである。本研究では都市のオーセンティシティには複層的段階があり、その中で解釈の「ゆらぎ」があると仮定する。その上で①解釈の枠組みの理論的基盤を確立させ、②都市空間における事例研究を行い、③現場での都市空間への適用をアクションリサーチとして行い、これらを包括して④日本における現代都市のオーセンティシティの空間的適用のための解釈手法を開発する。

研究実績の概要

本研究は、「都市空間における『ゆらぎ』を内包した複層的オーセンティシティの解釈手法の開発」として、定義の定まっていない概念である都市のオーセンティシティについて、日本型の現代都市のオーセンティシティの解釈方法を開発するものである。ゆらぎを内包する複層的オーセンティシティという概念から、オーセンティシティの空間的解釈と適用手法を開発することを目的として研究を行ってきた。2023年度については、研究対象地の現地のまちづくり団体の協力を得て、経験的オーセンティシティの解釈の調査としてのヒアリング調査を引き続き行いながら、これまでの研究成果をまとめる活動を中心にすすめ、最終的なまとめにつながるように研究実績を重ねてきた。
また、これまでの議論から、都市開発において何をオーセンティシティとして参照し、空間やコンテンツがデザインされたのか、新たな概念としてのオーセンティシティの「参照点」というロジックを用いて、研究対象地の金沢をこれまでとは異なる空間対象を用いて分析し、その分析の方法論について国際学会(AESOP)で発表をおこない、現地の研究者と質疑を行った。また、これまでの議論を踏まえてジェントリフィケーションとそれによって「破壊」されるであろう都市空間のオーセンティシティの関係を考察した論考を執筆し、論点を明示した。議論と調査を積み上げてきた上でのこれらの概念展開を踏まえて、最終的なまとめと次の研究への発展につなげることとしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍が続く中で、特に2023年初頭までは現地調査等に遅れが生じてきた。ようやく積極的に現地調査、対面打ち合わせ等を行える状況がうまれてきた段階である。

今後の研究の推進方策

今後は、筆者が構築したオーセンティシティの解釈のための仮説的なフレームワークを参照し、その後の追加調査の内容も踏まえて分析を行い、学会発表としてまとめていく予定である。オーセンティシティの議論について、これまでの成果を基盤として執筆したものを出版物として発表する予定ともしている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 都市のオーセンティシティをジェントリフィケーションの文脈で考える2023

    • 著者名/発表者名
      内田奈芳美
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 114 ページ: 63-71

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 本質的なまちのありかたを見直す2021

    • 著者名/発表者名
      内田 奈芳美
    • 雑誌名

      MINTO

      巻: vol.48 ページ: 28-34

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 都市のオーセンティシティとは ― その定義と、観光関連の土地利用が示す変化2020

    • 著者名/発表者名
      内田 奈芳美
    • 雑誌名

      観光学評論

      巻: Vol.8-2 ページ: 123-137

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] “What does “Authenticity” mean in Japanese cities? A case study of Kanazawa City”2023

    • 著者名/発表者名
      SUGANO, Keisuke, UCHIDA, Naomi, SAKAMURA, Kei
    • 学会等名
      AESOP Annual Congress
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 地域のオーセンティシティ読み取りのためのフレームワーク2022

    • 著者名/発表者名
      内田奈芳美、坂村圭、菅野圭祐
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 都市空間ワークショップによるオーセンティシティの個人的再解釈への影響に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      菅野 圭祐 坂村 圭 内田 奈芳美
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域性の変容を意識した概念としてのオーセンティシティに関する試論ー東京23区の景観計画の更新を対象としてー2021

    • 著者名/発表者名
      坂村 圭 高久 ゆう 内田 奈芳美 菅野 圭祐
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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