研究課題/領域番号 |
20K04840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
亀谷 義浩 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (30319610)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 視覚障害者 / 曲面壁 / 空間把握 / 経路探索 / 探索行動 / 曲線状経路 / 円形空間 |
研究開始時の研究の概要 |
視覚障害者にとって、円形平面空間や曲面壁のある空間での歩行は、方向を失いやすく、また、自分の位置を把握することも難しい。したがって、本研究では、視覚障害者の曲面壁のある空間における空間把握特性や空間探索行動を明らかにするために、曲面壁のある模擬実験空間において、曲面壁の曲率半径を変化させ、視覚障害者が曲面壁の内外に沿って歩行することで、視覚障害者の曲面壁の認識度合いや方向感覚、空間把握や空間探索行動を分析する。さらには、曲面壁周辺における点字ブロックの適切な敷設方法等を検討する。
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研究成果の概要 |
視覚障害者の曲面壁空間における空間把握を明らかにするために、全盲の視覚障害者とアイマスクを装着した健常者を被験者として実験空間内で歩行実験を行った。実験空間の床に点字ブロックを曲線状に敷設し、点字ブロックに沿って歩行する実験では、視覚障害者、アイマスクをした健常者ともに、直線経路においては曲線と誤認することや曲線経路においては反対方向に曲がっていると誤認することがあることが分かった。また、実験空間に段ボールパネルで作製した曲面壁空間で歩行する実験では、視覚障害者、アイマスクをした健常者ともに、凹面状の壁面に沿って歩行する方が経路の把握がしやすいことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚障害者が曲線状の経路を直線状だと誤認すれば、知らず知らずのうちに方向がずれていき、迷ってしまい危険なこともあるが、曲率半径の大小や周辺状況によっては曲折の把握も異なると考えられる。本研究によって、視覚障害者の様々な曲線経路の把握方法や誤認、方向感覚維持が明らかになった。曲線や円形状の経路は、地下街や駅コンコース、大規模ショッピングモール、店舗などの商業空間や劇場、公衆トイレ、会議室、図書館、美術館、さらには体育館等に見られ、大小様々で、単純な構造のものから複雑な構造のものまである。こうした場所での誘導用ブロックの有効な敷設や建物自体の計画・設計における留意点を示すことができると考えられる。
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