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都市開発によって創出された民有公的空間の持続可能な民間管理に向けた手法調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K04856
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23030:建築計画および都市計画関連
研究機関東京都市大学

研究代表者

坂井 文  東京都市大学, 都市生活学部, 教授 (80401701)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード公民連携 / 公共性 / マネジメント / 地域連携 / 行政関与
研究開始時の研究の概要

本研究は、都市開発によって創出された民有の公的空間の民間管理のあり方について議論するために、特に英米で展開されている、民有公的空間の公共性の議論の動向、民間による持続可能な民間管理に向けた仕組みや、行政による民間管理の状況把握や関与の手法を明らかにし、わが国における萌芽的な取組みを把握したうえで、今後の展開について議論することを目的としている。

研究実績の概要

本研究は、都市開発によって創出された民有の公的空間の持続可能な民間管理の在り方について議論するために、特に英米で展開されている、民有公的空間の公共性についての議論の動向、民間の取組や行政による民間管理の状況把握や関与の手法を明らかにし、わが国における萌芽的な取組を把握したうえで、今後の展開について議論することを目的とする。
英国の特に首都ロンドンにおいて、本年度は現地ヒアリングと実地調査を行った。都市開発を通して創出される民有公的空間の公共性を担保するロンドン市の取組について、市役所の担当者にヒアリング調査を行った結果、現在建設中の開発計画を進めるなかでしくみの枠組みが決定したこと、制定したばかりであり現しくみを利用した開発は今後の予定であることがわかった。また、都市開発の実地調査を行い、民有公的空間の整備・管理に合わせて、公共空間の整備・管理も進んでいることがわかった。特に、市中心部で進む東西地下鉄線の工事に合わせた駅舎の改築に合わせて、駅周辺の公共空間から周辺に整備された民有公的空間へのシームレスな接続等、公民連携による整備が行われていることが明らかとなった。
国際学会での発表の機会を得て、英国で展開されている公民連携の公的資産管理の研究を発表し、土地所有や開発許可に代わる制度の異なる国間での比較調査における検討事項について議論することができ、今後、本調査研究をまとめるうえでの示唆を得た。
また日本国内の都市開発にともなう民間による公的空間の整備の現状を札幌市、広島市にて現地調査した。札幌駅前大通りは地区計画と独自の制度によってその公的空間創出の方向性を打ち出していること、また広島市においては大規模都市開発に伴う民有公的空間と公共空間を一体的に計画することによる活性化をめざしていることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年5月の新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い、海外・国内調査が可能となったため、英国と日本国内の現地調査を行い調査が進んだ。一方で、米国の調査は遂行できずにおり、次年度遂行の予定にしている。

今後の研究の推進方策

米国の西海岸シアトルとポートランドにおいて都市開発によって創出された民有公的空間の民間管理について現地調査を行う。シアトルにおいては、新型コロナウイルス感染症拡大前に計画されていたパブリックライフプロジェクトの進捗状況や民有公的空間の現状を確認する。ポートランドにおいては、開発事業に対して公衆衛生、オープンスペース、交通、上下水の4項目に関わる施設整備費として課徴する制度があり調査する予定にしている。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (19件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 都市公園の管理運営におけるBIDとNPOとの協働2023

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 73 ページ: 1548-1551

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 都市開発によって創出される空地と緑2023

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      土地総合研究

      巻: 2023年秋号 ページ: 7-11

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] まちづくりの核としての公園2023

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      公園緑地

      巻: 84 ページ: 20-24

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 公共空間の再構築に向けて:イギリスの広場と道路の再構築によるウォーカブルなまちづくり2023

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      新都市

      巻: 令和5年5月号 ページ: 49-55

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 都市開発によって創出される公共的な緑地2023

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      都市緑化技術

      巻: 121 ページ: 4-7

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 都市開発における空地整備とマネジメント2022

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 11月号 ページ: 86-94

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ロンドンの都市開発とパブリック・レルム計画2022

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      区画整理

      巻: 3月 ページ: 45-53

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 都市アセット利活用の具体化に向けて2021

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      新都市

      巻: 8月 ページ: 22-26

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 再開発にひとこと2021

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      再開発

      巻: 11月 ページ: 25-25

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 公民連携による公園づくり~アメリカとイギリスの取組み~2021

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      公園緑地

      巻: 81(3) ページ: 15-18

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] イギリス都市計画におけるデザインへの言及:定性的評価手法の構築に向けた模索2021

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 雑誌名

      都市計画

      巻: 350 ページ: 54-57

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Architecture and city in era of sustainable development goals2020

    • 著者名/発表者名
      Aya Sakai
    • 雑誌名

      Japan Architectural Review

      巻: 3(4) ページ: 397-397

    • NAID

      210000161360

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 英国の公的資産の所有・管理に関するコミュニティへの権限委譲について2023

    • 著者名/発表者名
      牧野杏里、坂井文
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Study on Community Owenership and Management of Public-owned Assets in the UK: focusing on Community Asset Transfer2023

    • 著者名/発表者名
      Anri Makino & Aya Sakai
    • 学会等名
      International Conference Asian Pacific Planning Society
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 住まいのまちなみをつくる公共空間と景観2023

    • 著者名/発表者名
      坂井文
    • 学会等名
      住まいのまちなみネットワーク
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 公民連携による都市アセットの持続可能な展開2022

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 学会等名
      公園緑地協会公民連携推進研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 都市アセットの利活用に向けて2022

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 学会等名
      日本都市計画学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 公共空間の利活用とマネジメント2022

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 学会等名
      前橋市まちづくり講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] イギリスとアメリカの公共空間マネジメント2021

    • 著者名/発表者名
      坂井 文
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      学芸出版社
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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