研究課題/領域番号 |
20K04859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐野 友紀 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (70305556)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 避難安全計画 / 火災 / ICF / 順次避難 / 介助避難 / シミュレーション / 高齢者 / 避難 / 高齢社会 / 災害時要援護者 / 国際機能分類(ICF) / 避難計画 / 高齢者福祉施設 / 防災 / 少子高齢化 / 防災計画 / 国際機能分類 / 火災避難 / 人口減少社会 / 高層建築物 / 福祉施設 |
研究開始時の研究の概要 |
ダブルケアに象徴される人口減少・少子高齢社会に対応した地震時・火災時における中高層建築物の社会福祉施設での災害時要援護者の「順次避難」「優先避難」「介助避難」のバランスを考えた避難計画を検討し、実効性のあるマニュアルを作成する。具体的には、若年層の減少により介助できる人が減少するなかで、時代に適合し実効可能な避難計画を検討する。関係者でのヒアリング、避難訓練調査、筆者らが開発した避難シミュレーションSimTreadを適宜用いて解析を行うことで、理論的な避難モデルを構築する。
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研究成果の概要 |
少子高齢化によるダブルケア社会における中高層建築物の社会福祉施設での災害時要援護者の「順次避難」「優先避難」「介助避難」のバランスを考えた避難計画ガイドラインを作成した。 (1)高層建築物内の社会福祉施設の利用実態の現状把握(2)施設の防災安全計画および避難訓練実態・スタッフの介助避難方法の把握(3)避難シミュレーションによる中高層建築物内の介助避難・優先避難方法の検討・評価(4)福祉施設でのバランスの良い介助・優先避難安全計画の検討・ICF(国際生活機能分類)を用いた入居者の身体能力分類と避難能力の検討を行った。査読論文1本が採用され、国内の建築学会で2回発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子・高齢化が世界で最も進んでしまっている日本の状況を踏まえて、 少子高齢社会でのダブルケア社会における中高層建築物の社会福祉施設での災害時要援護者の「順次避難」「優先避難」「介助避難」のバランスを考えた実効性のある避難計画ガイドラインを作成したものであり、今後の諸外国の高齢社会の避難計画を考える上で極めて社会的意義の高い成果が得られた。特に福祉先進国であるスウェーデン、ルンド大学の火災安全工学、福祉工学の2人の専門家とのコラボレーションを行ったことで、2つの専門分野から成果をまとめられたことは意義深いものと考える。今後は、国際会議等での発表や各国での活用に向けて、研究成果の広報が必要である。
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