研究課題/領域番号 |
20K04863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
野々村 善民 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (70713353)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 局地集中豪雨 / 確率降水量 / 日最大一時間降水量 / 透過型砂防堰堤 / 戦国時代 / 一乗谷 / 流出解析 / 氾濫解析 / 妙法寺川 / 一乗谷川 / 遺跡資料 / 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館 / 外水氾濫 / 再現期間 / 設計雨量 / 大阪湾 / 一時間降水量 / 発生頻度 / 相関関係 / 降雨強度式 / 都市洪水 / 数値解析 / 3D都市モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は実務で用いる確率降水量の新たな解析方法と都市洪水の予測手法を開発するものである.広島市内で甚大な被害が発生した平成26年8月豪雨以降,令和元年の台風19号による大雨など,雨量データの観測技術の発達により,1時間降水量100[mm]を超える事例が数多く報告されている. これまでに建設された土木工作物などは,過去に設定された設計雨量に対応して設計されている.今後,過去に設定された国内における設計雨量に対する信頼性が損なわれる懸念がある.そこで,本研究は3年間の研究期間を通じて,神戸市の市街地を対象として,100年に1度の設計雨量を算出し,都市河川流域における水の流れを明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究は複数の観測点における降水量データを用いて,地域を代表する確率降水量の算出方法を開発した.この算出方法を用いることによって,神戸市において日最大1時間降水量が100mm/hとなる時,その再現期間は285年から21年となることを明らかにした.また,福井市の確率降水量と氾濫解析を用いることで,福井県福井市一乗谷の上城戸が国内外最古の透過型砂防堰堤であることを明らかにした.なお,本研究による査読論文は合計3件,口頭発表は合計16件である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の協力を得て,考古学と工学を融合できた.これによって,福井市一乗谷における上城戸は国内外最古の透過型砂防堰堤であることが明らかになった.本研究の成果の一部は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館で登録されている.今後,博物館による遺跡調査に河川氾濫の項目が新たに追加された.また,福井市役所は本研究の成果を用いて,福井市の足羽川流域における内水氾濫対策として活用する予定である.
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