研究課題/領域番号 |
20K04882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 長崎総合科学大学 |
研究代表者 |
橋本 彼路子 長崎総合科学大学, 工学研究科, 教授 (60583523)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 斜面市街地 / 高齢者 / 障がい者 / 子育て世代 / 生活支援 / 地域拠点 / 生活拠点 / 移動支援サービス / 就労支援事業 / 社会システム / 生活介護 / 通所介護 / 避難所 / 避難弱者 |
研究開始時の研究の概要 |
日本は島国であるとともに国土の約73%を山地が占める山国であり、平坦部に建設される住宅地は限られ多くの斜面市街地が存在する。その住環境は、特に高齢者・障がい者・乳幼児の子育て世代などにとって深刻な状況である。このことは斜面市街地の構造的な問題から発生する生活の困難に起因すると考えられる。本研究では、斜面地における「住みにくさ」の解明と「住環境の改善」を高齢者や障がい者等の住生活に焦点をあてて調査・分析を行う。そして、調査結果を基に生活の困難を軽減する方法の検討を行い、わが国に有効な住環境整備の提案を目指す。
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研究成果の概要 |
国土の約73%を山地が占め、平坦部に建設される住宅地は限られ多くの斜面市街地が存在する。その構造的な問題から発生する住生活の困難は特に高齢者・障がい者・乳幼児の子育て世代にとって深刻である。 本研究では、斜面地の「住みにくさ」解明と「住環境の改善」を高齢者や障がい者等の住生活に焦点をあてて調査・分析を行い、生活と自立を支える拠点「生活の場」「働く場」「学ぶ場」と移動における「点の整備」「線の整備」の重要性を明らかにした。また、日常だけなく災害時や避難時等の非日常の人の動きを時系列で平面図を使って調査・分析することが人々のニーズや課題を知る有効なメソッドであり、建築計画上での有効性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各地の斜面市街地では、行政や民間において独自の制度や市民の活動があるが、それらが連携した密な情報共有には至っていない。特に住環境整備の視点での改善提案は少ないので統合的に捉え地域の中に生活する住まいの利用を考察すること、また、居住者の動きを動線の軌跡として、そして生活の各シーンにおいて遭遇した障壁を記録することは、住環境の詳細な情報の共有として可視化するために有効である。 日常の住環境や安全だけでなく、災害時や避難時等の非日常の安全や人々のニーズや課題についても調査対象としたことは、生活弱者といわれる高齢者・障がい者・乳幼児の子育て世代の生活保障となる。
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