研究課題/領域番号 |
20K04884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
章 俊華 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (40375613)
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研究分担者 |
大野 暁彦 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (00758401)
三谷 徹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20285240)
鈴木 弘樹 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (50447281)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 沖縄・九州地方庭園 / 庭園調査 / 空間特徴 / 空間構成 / 沖縄庭園 / 沖縄伝統庭園 / 文学表象 / 構成様式 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、史的経緯に着眼するよりも現在残されている空間形式の中に中国伝統庭園の系譜を読み取る研究である。「見えない庭園空間(文化的表象)」の分析から、現状が見えづらくなっている「見える庭園空間(物理的空間)」を考察することによって、アジア圏の庭園文化の伝播経緯と独自に発展してきた空間形態を解明するための基礎研究である。
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研究成果の概要 |
本研究には、庭園空間へのアプローチや視線の変化と共に多様な空間表現、また、物理的な空間を超えたイメージ的な庭園空間様式の発達により、デザインがより立地形態と密接に結びつき、建築様式、庭園様式が周辺景観のとり方を主眼とする。これは、庭園の文学表象が提示する意境が、天文的、概念的なものに結びくようになったことにも反映され、空間の意味を持たせ、より広範な環境を庭園として見立てる視点が発達している共通点の存在が見られた。一方、各文化背景の影響により、発展した庭の見せ方や周囲景観との連続性、植栽の剪定方、石や建築材料の据え方などのそれぞれ独自の庭園空間特徴も明らかにしたことがうかがわれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アジア圏の庭園文化、庭園デザインの包括的理解と比較研究を見据えた基盤研究の一つである。沖縄諸島から日本南部にかけての地域に残る、伝統庭園の建築の配置や立地との関係を形態的、また意味論的に解くアプローチを試みている。特に21世紀アジア圏における環境問題とグローバリゼーションの閉塞状態に対し、庭園からアプローチすることは、ランドスケープ研究に対しひとつの視点を与えるのではないかと期待している。汎アジア圏の庭園研究の最も重要な部分の一つは中国庭園文化様式の影響と導入であり、この影響はがどのように伝播してきたかについての研究は、庭園空間に対して奥深い意味の理解を欠かせない大事な部分である。
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