研究課題/領域番号 |
20K04891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
中村 琢巳 東北工業大学, 建築学部, 准教授 (20579932)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 近代和風建築 / 明治時代 / 地方色 / 日本建築史 / 城下町 / 大工棟梁 / 職人 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の地方城下町ではその城下の名建築を数多く手がけた大工棟梁の名匠が誇られる。彼らの建築群は城下町の文化資源として伝わり、現在の文化財保存活用と結びついていることも大きな特色である。こうした地方の名匠とその弟子の仕事が、我が国の地方色豊かな建築文化の基礎をなしている。そして、こうした地方城下町の名匠を生み出した時代は、ほぼ明治時代に集中する。本研究は明治時代の地方城下町に焦点をあて、名匠と謳われる大工棟梁の個別具体的なモノグラフ研究およびそれらの比較文化史である。
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研究成果の概要 |
我が国の地方城下町では名建築を数多く手がけた大工棟梁の名匠が誇られ、彼らの建築群は城下町の文化資源として伝わり、我が国の地方色豊かな建築文化の基礎をなしている。こうした地方の名建築は、ほぼ明治時代に集中することも大きな特色である。本研究では東北各地の近代和風建築の調査を通して、地方色を生み出した背景に着目した。伝統技術の伝承、近代独特な地域間交流、郷土の人脈といった視角を、東北各地のフィールドワークとその比較分析を通して抽出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として「地方色」に着目した近代和風建築である点が挙げられる。いわば日本建築史と郷土史を接続する視点である。さらに、そうした地方色豊かな建築文化が花開いた時代として明治時代に着目することで、学問分野として乖離しがちな近世史・近代史を接続する意義ももつ。さらに本研究は、全国的な建築の歴史では零れ落ちるような、地方城下町で身近に数多く現存する歴史的建造物を、どのような視角から歴史的評価を行うか、その考え方に貢献する。その意味で、現在の文化財保存活用と関わる社会的意義も有する。
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