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駒込植木屋農地の変遷と震災移住による植木屋文化の継承について

研究課題

研究課題/領域番号 20K04892
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関足利大学

研究代表者

渡邉 美樹  足利大学, 工学部, 教授 (90326819)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード安政年代駒込冨士神社周辺の図 / 駒込村 / 植木屋 / 高木家 / コンピューターグラフィック / CG動画再現 / 安政年代駒込冨士神社周辺之図及び図説 / 安政年代農地の復元 / 高木重郎右衛門 / 近代庭園文化 / 東京市史稿遊園編 / 駒込 / 地籍地図・台帳 / 園芸雑誌 / 大宮盆栽村 / 安政年代駒込冨士神社周辺之図
研究開始時の研究の概要

安政年代の状況を示す絵図に記載されている事項と江戸期の駒込村絵図および大正元年地籍地図を照合し、駒込村の江戸期の農地を詳細に把握する。さらに、昭和初期の地図と照合し、震災後の移住の状況を把握する、また、現況と照らし合わせて現在までの変遷をまとめる。震災移住先での植木屋(園芸)文化の継承について調査し、日本あるいは他国の園芸についても調査する。江戸期の駒込村をVRや模型で復元し、シンポジウムやワークショップを行って成果を公表する。

研究実績の概要

2023年度の主たる成果は以下の通り
・駒込植木屋高木家の先祖史料について
(1)駒込村伝通院領の名主である高木庄二郎家の先祖は、同家過去帳によると、高木重郎左衛門と伝えられる。(2)同じく駒込村伝通院領の名主である高木五平次家の先祖は、高木将監尉とされる。(『東京市史稿』)
・高木家の美濃での合戦について、岐阜県立博物館学芸員の協力により、資料を得るとこができた。・豊島郷土資料館館長の協力により、巣鴨染井の植木屋農地についての実態が明らかとなった。・文京区教育委員会研究員の協力により、駒込村南部の千駄木農地の江戸期の状況について明らかとなった。
・「安政年代絵図」をCG画像として再現した。再現に際しては以下の事柄を検討した。①文献調査:関連する文献・資料を調査し、安政年代の江戸の都市や建築の特徴について把握する。②絵図の読み取り:絵図2に記載されている地名、屋号、字名、解説文、寺社、武家屋敷、町家、住居、土蔵、門、その他の附属屋、樹木、河川、坂、などの文字と配置形状を推測する。絵図1に記載されている建物や附属屋の形状、素材、配置、土地用途などを抽出し、絵図2の情報と比較検討する。③地理的考証:「安政年代絵図」に描かれた河川、橋、坂道などの地理的要素を抽出し、現代地図と現地調査による地点と照合して当時の都市の地理環境を把握し、建築物の配置や空間関係を推測する。④地所の照合:現存してる要素(寺院、神社、街道や路地、高木家地所、樹木)を照らし合わせて現代の地図へプロットする。ちなみに、本稿では、再現する対象を町地と農地のみとした(https://drive.google.com/file/d/1y6MegGyco_Vd5xl4wodizJn440Htwvaf/view)。なお、高木家のルーツについて、安政年代絵図のCG再現について、日本建築学会2024年度大会の発表原稿とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね順調に進んでいるとする主な理由は以下の通りである
・高木家のルーツが明らかとなったことにより、安政年代絵図に示された植木屋の江戸期の状況が更に鮮明となった。また、安政年代絵図の内容を検証する事ができた。
・安政年代駒込冨士神社周辺の図のCGを作成し、安政期の駒込村の情景が再現された。
・本研究に関する外部の学識経験者からの助言、報告書への寄稿原稿を受領し、研究成果のとりまとめが進行した。
・日本建築学会大会で本研究の成果を2編発表する

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては以下の通りである
・千駄木の植木屋についての資料をまとめる
・研究報告書の構成を固め、研究報告書を執筆、編集する・CG動画を修正する、他のアングルからの動画を作成する・CG動画と現在の町の画像を重ねる
・地域への発表の機会をつくる

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 安政年代駒込冨士神社周辺之図及び図説にみる植木屋農地2022

    • 著者名/発表者名
      渡邉美樹
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集

      巻: 87 号: 798 ページ: 1593-1601

    • DOI

      10.3130/aija.87.1593

    • ISSN
      1340-4210, 1881-8161
    • 年月日
      2022-08-01
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] GARDENERS' FARMLAND IN KOMAGOME AS SEEN IN THE 'ANSEI PERIOD KOMAGOME FUJI SHRINE AREA MAP AND ILLUSTRATION'2022

    • 著者名/発表者名
      MIKI WATANABE
    • 雑誌名

      Japan Architectural Review

      巻: 6巻1号 号: 1 ページ: 2-10

    • DOI

      10.1002/2475-8876.12322

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 安政年代駒込冨士神社周辺之図および図説の検証  その2 安政期以前の高木家の沿革についての考証2024

    • 著者名/発表者名
      渡邉 美樹
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 安政年代駒込冨士神社周辺之図および図説の検証  その3 CGによる植木屋農地と町並みの再現2024

    • 著者名/発表者名
      劉 彦含、渡邉 美樹
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 安政年代駒込冨士神社周辺之図および図説の検証  その1 絵図に見る高木、内海、清水の居宅2022

    • 著者名/発表者名
      渡邉美樹、蕎智鵬
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 安政年代駒込冨士神社周辺之図および図説の検証  その1 絵図に見る高木、内海、清水の居宅2022

    • 著者名/発表者名
      渡邉美樹
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 明治期に製作された水車の復元に関する研究 -現存部品を基にしたコンピュータグラフィックによる復元-2022

    • 著者名/発表者名
      刑部徹、渡邉美樹、根本泰行
    • 学会等名
      日本技術史教育学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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