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地方所在の中央官庁高官官舎にみる「和洋館並列型住宅」の特質と展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K04893
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関千葉工業大学

研究代表者

藤木 竜也  千葉工業大学, 創造工学部, 准教授 (40551156)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード和洋館並列型住宅 / 近代日本の高官官舎 / 洋館付加住宅 / 和洋館の面積比 / 近代日本住宅史 / 書院造 / 中級武家住宅 / 台所 / 小規模和洋館並列型住宅 / 和洋折衷住家 / 北田九一 / 各府県高官の公舎 / 近代日本の政府高官官舎 / 地方所在の中央官庁高官官舎 / 陸軍師団長官舎 / 海軍鎮守府司令長官官舎 / 洋館前方の配置形式 / 和洋館直結の接続形式 / 木造洋館 / 官舎建築
研究開始時の研究の概要

近代日本の住まいにおいて、洋風住宅が採り入れられるのと共に生じたのが「和洋館並列型住宅」である。これは同一敷地内に和館と洋館を併設する独特な住宅形式で、明治から昭和戦前期を通じて、主に上流階級の邸宅で使用された。中央(東京)に所在する大臣等の政府高官官舎と各府県知事等の地方高官官舎から「和洋館並列型住宅」の成立と展開を論究してきたことに次いで、本研究では地方所在の中央官庁高官官舎より考究し、それらの「和洋館並列型住宅」の特性と展開の系譜を俯瞰する。

研究成果の概要

36件見出せた地方所在の中央官庁高官官舎の「和洋館並列型住宅」の分析・考察を行い、和洋館を同時に計画・建設するほか、接続形式は渡廊下と直結、配置構成は洋館の前方配置と和洋館の並列配置に分類できることを明らかにした。これらを先行研究(科研課題番号:16K18221)の成果と合わせて近代日本の高官官舎の普遍的性格と結論づけた。
地方高官官舎(知事など各府県の高官官舎)と多く共通し、中央(東京)の原理よりこれを受容した地方の性格に優位性があったことも明らかにした。その形態は、親任官の高官官舎に書院造、勅任官・奏任官の高官官舎に中級武家住宅の構成が底流し、洋館の面積比の差異が影響を及ぼすことを指摘した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

洋風住宅がどのように受容され、浸透したかを捉えることは近代日本住宅史研究の根幹をなす重要な課題で、この特異な受容形態を伝える「和洋館並列型住宅」の成立と展開を政府高官と地方高官の官舎を対象にした先行研究(科研課題番号:16K18221)に次いで、本研究では地方所在の中央官庁高官官舎を主題に考究した。
官舎は設置の主旨や目的が共通し、居住者の個性や事情が計画上顧みられない性格から分析を容易とする研究上の優位性をもつ。これは見出せた「和洋館並列型住宅」の特質と展開に普遍的な性格を明瞭に読み取れることを意味し、近代日本に洋風住宅がいかに受容され浸透したかの実態解明に資する十分な学術的意義が認められる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 旧金沢地方裁判所検事正官舎について2022

    • 著者名/発表者名
      藤木竜也
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 北田九一案「和洋折衷住家」について(再考)2021

    • 著者名/発表者名
      藤木竜也
    • 学会等名
      日本建築学会大会(東海)学術講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 中枢軍事拠点(陸軍師団・海軍鎮守府)の高官官舎について2021

    • 著者名/発表者名
      藤木竜也
    • 学会等名
      日本建築学会関東支部研究発表会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 地方所在の中央官庁高官官舎にみる「和洋館並列型住宅」の特質と展開に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      藤木竜也
    • 総ページ数
      68
    • 出版者
      藤木竜也(私家版)
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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