研究課題/領域番号 |
20K04903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
登谷 伸宏 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (40447909)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 寺社建築 / 造営 / 豊臣政権 / 造営組織 / 建築技術 / 中近世移行期 / 寺院建築 / 寺社造営 / 東山大仏殿 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は豊臣政権による寺社造営の特質を解明し、そこから中近世移行期における寺社建築の変容を捉えることを研究の目的としている。そのため、以下の3ヶ年にわたる研究実施計画を立てている。 令和2年度 豊臣秀吉による寺社造営について具体的な事例の収集するとともに、各事例に関する事実関係の確定を現存遺構や文献・絵画史料などの整理・分析を通して行う。 令和3年度 豊臣政権による寺社造営の特質について検討することにより、中近世移行期における寺社建築の変容(=近世化)に関する理論を構築する。 令和4年度 前年度までの研究成果を学術論文として公表する。
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研究成果の概要 |
本研究では、豊臣政権による寺社造営に注目し、基本的な事実関係を明らかにするとともに、その特質を解明することを目的とした。さらに、中近世移行期における寺社建築の変容(=近世化)に関する理論の構築を目指した。本研究の成果としては以下の点が挙げられる。①豊臣政権、とりわけ豊臣秀吉が行った寺社造営に関する事実関係を整理し、その全容を把握したこと、②豊臣秀吉による大仏殿造営の特質を、そこで用いられた工法、造営組織の編成といった側面から明らかにしたこと、③中近世移行期に造営された寺院建築について、平面形式、構造形式、意匠の特質を明らかにしたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寺社建築の近世化を考える上で、豊臣政権による寺社造営の実態を明らかにすることは、重要な課題のひとつであった。だが、これまで建築史の分野では豊臣政権の寺社造営について本格的に論じた研究はほとんどなかった。また、寺社建築の近世化についての理論構築も行われた来なかった。そのなかで、本研究課題では、豊臣政権の寺社造営や寺社建築の近世化について考察を加え、その特質の一端を明らかにすることができた。そこに、本研究の成果の学術的意義がある。また、こうした研究成果は、近世の寺社建築の文化財としての評価に大きく関わるものであり、そこに社会的な意義があるといえよう。
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