研究課題/領域番号 |
20K04912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
伊藤 喜彦 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (40727187)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 初期中世建築 / 地中海 / 古代末期 / スペイン / サルデーニャ / シチリア / 初期中世 / 後期中世 / イベリア半島 / 建築史 / 都市史 / 聖堂 / 中世 / 建築 / 大聖堂 / 大モスク / イスラム / ゴシック / 西方イスラーム建築 / マグリブ / モスク / モロッコ / チュニジア / 宗教建築 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中世イベリア半島と地中海西部諸地域の複数の時期と地域を対象に、建築観や技術の遅い受容や、建築とそれを取り巻く都市の長期間にわたる漸次的変化がもたらす、豊かさと持続性のメカニズムを、解明することを目的とする。既往文献および文化財目録などの資料を用いて「遅い」ことが特異な形象に結びついた都市・建築を絞り込み、現地調査を含む検証を行う。トレド県のSanta Maria de Melqueとサルデーニャ島のSan Giovanni di Sinisを比較対象とするなど、イベリア半島の事例と半島外の事例とを対照的に扱う。研究成果については国内外から専門家を招いた国際シンポジウム等にまとめる。
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研究実績の概要 |
国内外の学会で研究成果の発表を行った。2023/11にはマドリッドのドイツ考古学研究所でのシンポジウムでの発表「Are Domes Oriental? Reconsiderations on Vault and Dome Construction in the Western Mediterranean (4th-10th centuries)」、2024/3には台北の中央研究院で行われたAsian Federation of Mediterranean Studiesの学会発表「Early Medieval Domes in the Western Mediterranean: Architectural Survival or Resurgence?」である。また、2023/9にはイタリア半島とバルカン半島で調査を実施した。全体として扱っている地域が広範囲・多言語に及ぶため、全容を把握・分析するのは次のプロジェクトへの持ち越しとなる見込みであるが、現在までに把握できたことで成果発表を行う準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は激烈な円安、ウクライナでの戦争に伴うヨーロッパ渡航の長期化・高騰、ヨーロッパでのインフレという経済的な要因により、想定していたように長期間での調査というものが難しくなったが、国際学会発表を通して論文にしようとしているテーマについて多様な研究者から有意義なフィードバックを得た。
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今後の研究の推進方策 |
ユーロ高で予定していた現地調査や学術書の購入などが困難になっているが、可能な範囲で有意義な研究推進、発表に結びつけたいと思う。
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