研究課題/領域番号 |
20K04961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
阪口 龍彦 近畿大学, 工学部, 准教授 (00403303)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 配送計画 / 積み付け / トラック輸送 / 遺伝的アルゴリズム / 巡回経路問題 / 3次元長方形詰込み問題 / 異環境適応型遺伝的アルゴリズム / 長方形詰込み問題 / 顧客割り当て / セービング法 / 修正タブーサーチ / クラスタリング / 多目的最適化 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の物流の9割を担うトラック輸送では,積載率の向上と輸送効率の向上が輸送コスト削減の重要な課題である.トラックへの荷物積載時の荷姿の最適化,輸送時の配送経路の最適化がコスト削減に向けて大きな役割を果たすが,荷物の積み下ろしと経路を同時に考慮した多目的最適化が必要になる.そこで本研究では,これらの多目的最適化問題に対し,異なる生物が互いに影響を与えながら進化する様子を模擬した共進化遺伝的アルゴリズムと,ルールに基づく最適化手法を融合したハイブリット型の解法を提案する.
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研究成果の概要 |
本研究では,トラック輸送業務を対象とし,輸送時の多様な運用条件を考慮した意思決定支援を可能とするために,トラックへの荷物の積み付けおよび客先への巡回経路の決定について,多目的最適化を可能とする進化型ハイブリッドメタ解法を提案した.具体的には,エンドユーザ向けの荷物の配送を対象に,配送時のトラックへの荷物の積み付けの最適化と,積み付け多荷物を配送する巡回経路の最適化について,遺伝的アルゴリズムベースの最適化手法を提案し,数値実験により提案手法の有効性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,トラックによる荷物の配送を対象に,配送巡回経路の最適化のみならず,トラックへの荷物の積み付けをも同時に考慮する最適化手法を提案した.巡回経路最適化,積み付け最適化のいずれも求解困難な組み合わせ最適化問題であり,これらを統一した枠組みの中で同時に求解する点に,本研究の学術的かつ社会的意義があると言える.貨物輸送量の増加は今後も益々増加することが考えられる反面,輸送業界は慢性的に人手不足であり,これを解決する一つの手段として輸送効率向上は必須であり,本研究の提案法は輸送効率向上のための基礎技術として貢献できる.
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