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数理最適化と機械学習に基づく高信頼・高効率な高密度自動運転車群制御システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K04965
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25010:社会システム工学関連
研究機関富山県立大学

研究代表者

榊原 一紀  富山県立大学, 工学部, 教授 (30388110)

研究分担者 大倉 裕貴  富山県立大学, 工学部, 講師 (20842777)
渡邉 真也  室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30388136)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードモデル予測制御 / 機械学習 / マルチエージェント / 群制御 / ランダムフォレスト / ゲーム理論 / マルチ・エージェント / 自動運転 / 自動運転車 / 数理計画 / メタヒューリスティクス / 最適化
研究開始時の研究の概要

多数の自動運転車が相互に通信しながら,地域の人の移動を支える旅客輸送システムの実現を目指し,コミュニティ全体の安全性および利便性を両立させるような群制御の基盤技術の確立する.そのために,(A) 交通システム全体を数理計画モデルとして記述することにより,全体最適な車両の運用則を得る. (B) 得られた運用則を教師とする機械学習器を開発し,他車両の動きを前提とした車両毎の運用則を実現する.(C) 獲得された運用則を車両エージェントに埋め込んだエージェント・シミュレーションを実行することにより,現実状況を反映した精緻な全体評価とその評価の基づく運用則のリファインを教師なし学習の枠組みで実現する.

研究実績の概要

本研究の目的は,自動運転車群が配備された大規模・高密度なスマートシティを対象とした自律制御と集中管理群制御が連携した安全かつ高効率な自動運転車群制御手法の確立となる.そのため本研究課題では具体的に次の3つの段階に分けて進めていく:
(A)都市空間内における自動運転車の群制御を表現する数理計画モデルの開発
(B)(A)で得られた最適解を教師とする機械学習器の開発
(C)(B)で得られた学習結果を現実的かつ精緻に評価し,リファインするためのマルチエージェント・シミュレーション技法および教師なし学習技法の開発
この中でも2023年度は主に,(B)および(C)に焦点を当てて研究を進めた.数百台規模の車両の動きをシミュレーションするために,車両1台1台のダイナミクスを表現可能な大規模都市交通シミュレータSUMOを採用した.SUMOは交差点上での車両の軌跡・位置関係を精緻に表現できるなど,シミュレーション精度は高い.SUMO上の車両エージェントに機械学習の結果を反映するために,前述の最適化指向のマルチエージェント・シミュレーション技法を組み込んだ.マルチエージェント・シミュレーションによる評価(ODに対する待ち時間や旅行時間)を報酬とする状態-行動価値関数を,(B)の機械学習結果から構築し,モデル予測制御の枠組みで経路計画法を構築した.さらに,この経路計画法の結果を教師として,機械学習器を実装した.機械学習としては,メッシュ化された対象地域に交通集中状況を表すヒートマップを作成し,ヒートマップに対して畳み込み型ニューラルネットワークを構成した.さらに地図データとしては,前年度までマンハッタン型の格子型道路網を対象としていたが,2023年度は一般型の地図網を扱えるようにプログラムをアップデートした.地図データとしてはOpenStreetMapから富山市内の道路ネットワークを取得した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

リアルタイムでの経路計画が最適性の高いものになっていることが確認されたため.また一般的な道路ネットワークが扱えるようになったため.

今後の研究の推進方策

最終年度においては,前年度に開発したSUMO上の車両エージェントに機械学習の結果を反映するために,最適化指向のマルチエージェント・シミュレーション技法を組み込む.マルチエージェント・シ ミュレーションによる評価(ODに対する待ち時間や旅行時間)を報酬とする状態-行動価値関数を,機械学習結果から構築し,強化学習を実現する.この学習モデルを富山市内の一般的な道路ネットワークに対して評価実験を行い.有効性を確認する.

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (14件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 都市空間における全体最適を指向した自律的交通制御則の開発2023

    • 著者名/発表者名
      木村 映亜, 吉田 暉, 榊原 一紀, 中村 正樹
    • 学会等名
      第67回 システム制御情報学会 研究発表講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 現実の都市空間における全体最適を指向した自律的交通制御則の開発2023

    • 著者名/発表者名
      木村映亜, 榊原一紀, 中村正樹
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 自動運転車群運行の全体最適化のための機械学習を用いたモデル予測制御2022

    • 著者名/発表者名
      吉田暉, 松﨑仁平, 榊原一紀, 中村正樹
    • 学会等名
      第66回システム制御情報学会研究発表講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 機械学習を用いたモデル予測制御による自動運転車群運行の全体最適化2022

    • 著者名/発表者名
      吉田暉,松崎仁平,榊原一紀,中村正樹
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] シェアリング車両群最適運行のための数理計画モデルの一構成法2021

    • 著者名/発表者名
      杉山達也・榊原一紀・中村正樹・稲元勉・玉置久
    • 学会等名
      第65回システム制御情報学会研究発表講演会, TS02-3-4, pp.707-714
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 自動運転車群運行の実時間全体最適化のための機械学習の教師生成2021

    • 著者名/発表者名
      吉田 暉・松崎 仁平・榊原 一紀・中村 正樹
    • 学会等名
      2021年電気・情報関係学会北陸支部連合大会, F2-40
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 数理最適化と機械学習に基づく高効率な自動運転車群制御システム2021

    • 著者名/発表者名
      榊原一紀・松崎仁平・吉田 暉・中村正樹
    • 学会等名
      2021年電気学会 電子・情報・システム部門大会, TC10-3, pp.318-321
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 自動運転車群運行の全体最適化2021

    • 著者名/発表者名
      吉田暉・ 松﨑仁平・ 榊原一紀・ 中村正樹
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会2021, SS6-2-1, pp.118-121
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] A Mathematical Programming Model for Operational Planning of Autonomous Vehicles in High-Density Areas2020

    • 著者名/発表者名
      T. Sugiyama, K. Sakakibara, M. Nakamura, T. Inamoto and H. Tamaki
    • 学会等名
      SICE Annual Conference 2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 数理最適化と機械学習に基づく高効率な高密度自動運転車群制御システムの開発2020

    • 著者名/発表者名
      榊原一紀, 杉山達也, 山碕達己, 中村正樹, 稲元勉, 玉置久
    • 学会等名
      電気学会システム/分野横断型新システム創成合同研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 高密度移動体の全体最適化のための混合整数計画2020

    • 著者名/発表者名
      杉山達也, 榊原一紀, 中村正樹, 稲元勉, 玉置久
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 機械学習を用いた高密度自動運転車群システムにおける空車車両の運行則の検討2020

    • 著者名/発表者名
      山碕達己, 榊原一紀, 中村正樹, 稲元勉, 杉山達也, 玉置久
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 高密度移動体運行最適化のための数理計画モデルの一構成法2020

    • 著者名/発表者名
      杉山達也, 榊原一紀, 中村正樹, 大倉裕貴, 稲元勉, 玉置久
    • 学会等名
      電気学会情報システム研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 高密度移動体の運行計画最適化に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      杉山達也, 榊原一紀, 中村正樹, 大倉裕貴, 稲元勉, 玉置久
    • 学会等名
      第64回システム制御情報学会研究発表講演会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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