研究課題/領域番号 |
20K04984
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤本 昌志 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (70314515)
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研究分担者 |
西村 知久 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター), 国際海洋政策研究センター, 教授 (30559240)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 船舶衝突 / 海上衝突予防法 / 衝突のおそれ / 無難に航過する / 新たな衝突のおそれ / 船員の常務 / 海難 / 船舶衝突事故 / 海難審判 / 運輸安全委員会 / 操船シミュレータ |
研究開始時の研究の概要 |
同一の海難事故について「無難に航過する」及び「新たな衝突のおそれ」について、操船シミュレータによる再現シナリオを現役船舶運航者に操船してもらい、当該衝突等において、どのような状況判断及び避航操船をするか及び適用法規等について調査し、運輸安全委員会報告書及び海難審判の判断との差の有無等について明らかにする。また、仮に判断に差があることが明らかになった場合、その差はどこから生じているのか、また現行法の曖昧な表現(数値的基準がない)による問題として、自立運航船舶の出現にどのような影響が生じるか等を検討し、自立運航船舶と在来船舶(有人操船)の海上交通の安全に資する。
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研究成果の概要 |
横切り船の航法が適用されれば、衝突の主な原因は避航船にあるとされるが、「新たな衝突のおそれ」が適用されれば、保持船に主な衝突の原因があるとされ、法的な立場が逆転することとなる。「新たな衝突のおそれ」が適用される条件について、操船シミュレータによる再現シナリオを現役船舶運航者に操船してもらことにより、当該衝突等において、現役運航者がどのような状況判断及び避航操船をするか及び適用法規等、現行法の曖昧な表現(数値的基準がない)による問題に一定の数値をが明らかにすることができた。今後出現する自立運航船舶等の避航アルゴリズム構築の一助となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
令和3(2021)年に実施した操船シミュレータ実験から得られたデータから「衝突回避動作時期」、「距離」等の貴重なデータを得ることができた。 パターン化、数値化は困難であったが、現行法の曖昧な表現(数値的基準がない)に対する船舶運航者の避航操船の考え方、基準が明らかなった。その結果今後出現する自立運航船舶等の避航アルゴリズム構築の一助や船舶運航者に広く周知することにより、船舶運航時により安全な行動を予防的にとることにより、我が国のインフラとして非常に重要な海上交通の安全をもたらし船舶衝突事故の防止に寄与できるものである。
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