研究課題/領域番号 |
20K04987
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
増田 靖 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 名誉教授 (10286643)
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研究分担者 |
高木 英明 筑波大学, システム情報系(名誉教授), 名誉教授 (30260467)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 経営科学 / 商品ロス / 戦略的顧客 / 調達戦略 / ネットワーク均衡 / 価格戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、企業の利益最大化問題と廃棄商品量削減問題が、価格・調達戦略の観点からどの程度整合的であるかを分析する。これにより、利益最大化と環境問題の双方の視点から、企業の経営戦略を議論することができる。具体的には、企業の価格・調達戦略として、動的価格設定、価格コミットメント、調達量コミットメントの3つの戦略を考え、これらの戦略が、企業利益と廃棄商品量に与える影響を分析する。企業の利益最大化と持続可能な開発を両立させることが重要であり、そのための一つの指針を与えることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の主要テーマ「企業の利益と商品廃棄量の問題」においては、販売企業と戦略的顧客との相互依存的な最適化行動が商品廃棄量に及ぼす影響を、コミットメント戦略の観点から詳細に分析した。また、関連研究テーマ「遅延を伴うサービスシステムの問題」では、戦略的な顧客の経路選択行動をモデル化し、その均衡概念を精緻化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、戦略的に行動する顧客とその意思決定が相互に影響し合う状況下で生じる均衡を、社会的な観点から分析し、理解を深めた。主研究の「企業の利益と商品廃棄量の問題」においては、販売企業の利益最大化行動が、資源・環境問題に与える影響に示唆を与えた。また、「遅れを伴うサービスシステムの問題」においては、均衡の精緻化を行った。よく知られている均衡導出手法がすべての均衡を導出するわけではないことが知られていた。しかし、その理由については知られていなかった。本研究の均衡の精緻化により、この理由を理論的に明らかにした。
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