研究課題/領域番号 |
20K04991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
石井 信明 神奈川大学, 工学部, 教授 (40406426)
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研究分担者 |
高野 祐一 筑波大学, システム情報系, 准教授 (40602959)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 経営工学 / プロジェクトマネジメント / 管理技術 / プロジェクト契約方式 / コスト見積り / 競争入札 / ジョイントベンチャー / 社会ネットワーク分析 / 契約方式 / 見積り精度 / プロジェクト遂行体制 / プロジェクト契約 |
研究開始時の研究の概要 |
社会基盤構築をはじめとする大規模・複雑なプロジェクトを成功に導くには、従来から行われている、プロジェクト構想段階の要求仕様化の研究と遂行段階の効率化を対象とした研究に加え、それらの狭間にあるプロジェクト接続部分で活用できる管理技術の研究が必要である。 本研究では、プロジェクト接続部分を対象とした研究に取り組む。具体的には、限られた見積り資源と期間の下で、要求の具現化に必要なコストとスケジュールの見積り誤差を低減し適切な入札価格を決定する見積り戦略の研究を行う。さらに、見積り誤差を考慮し、プロジェクト遂行のリスクを最小化するための遂行体制と契約方式の設計手法を明らかにする研究に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、プロジェクトの「接続部分」における管理技術の充実によるプロジェクト価値向上と、社会の安心・安全への貢献である。すなわち、プロジェクト構想段階における要求仕様化の研究と遂行段階におけるプロジェクトマネジメント研究の狭間にあり、学術の世界で見逃されて来たプロジェクト接続部分における管理技術の研究として、「①見積り戦略の研究」、「②プロジェクト遂行体制と契約方式の設計手法」について研究を行う。 2023年度は、「見積り戦略の研究」として、作業時間の不確実性とスケジュールへの影響を考慮したリソース配分の計画手法を開発した。また、「プロジェクト遂行体制と契約方式の設計手法」について、ジョイントベンチャー方式のプロジェクト遂行体制をとりあげ、オフショア開発におけるコミュニケーションコストを考慮することによりリスクを最小化する、プロジェクト体制の設計方式を検討した。さらに、プロジェクトにおける要件定義会議の生産性向上を目的に、社会ネットワーク分析手法を応用した生産性向上システムの基本設計を行った。 研究期間を通して、研究の目的達成に向け、「見積り精度の信頼度を考慮したプロジェクトコスト目標の設定手法」、「設備投資プロジェクトにおける入札要請コントラクターの選択手法」、「要件定義の生産性向上システム」などの成果を公表した。また、要件定義会議に関する研究の拡張として、「サプライチェーン情報ネットワークの定量評価」の研究成果を公表した。さらに、プロジェクトマネジメントの高度化に必要な実績データの扱いに関連し、「プロジェクト実績データを体系的に整理する」ためのデータ構造と収集・管理の仕組みを検討した。その上で、統計手法を用いてプロジェクト実績データとプロジェクトの現状を比較し、プロジェクトの状況評価とスケジュール遅延などへの対策を導き出す方法を検討した。
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