研究課題/領域番号 |
20K04992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
水谷 聡志 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (40469060)
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研究分担者 |
中川 覃夫 愛知工業大学, 経営学部, 研究員 (60076544)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 信頼性理論 / 保全方策 / 取替問題 / 点検方策 / 確率モデル / WIB 問題 / ランダムk-out-of-nシステム / 信頼性 / 保全性 / ランダム取替 / 逐次点検 / 保全費用 / 最適化 / 最適保全方策 / 災害故障 / リスク軽減 / 応用確率 / 独立損傷過程 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、工場設備、データベースシステム、通信システムなどの振る舞いを確率モデルとして構築し、最適な保全方策について解析的に議論する。とくに、故障が2種類に分類されるモデル、強い衝撃が複数回だけ発生したならば予防保全を行うモデル、2つのユニットからなるシステムにおいて、独立に衝撃が発生し、故障が発生したならば、一方のユニットの信頼性に影響を与えるモデルについて検討する。次の手順で研究を進める。(1) システムの振る舞いのモデル化、(2) 単位時間当りの期待費用の導出、(3) 期待費用を最小にする最適保全方策の議論、(4) 数値例と実際のシステムへの適用に向けた考察と提案。
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研究成果の概要 |
オーバタイム取替方策に対して二つの故障モードを考慮したモデルを提案した.二つの故障モードとは,発生したならば即時に取替を実施するユニット故障と発生したとき小修理を実施する小故障である.また,n 個のユニットから構成されるシステムに対し,予防保全可能な時刻を考える方策を提案した.また,信頼性理論における保全方策の比較検討に関する洋書”Which-Is-Better (WIB): Problems in Reliability Theory”, Springer (2023.6) (Satoshi Mizutani, Xufeng Zhao, Toshio Nakagawa)を執筆・出版した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発する大規模な自然災害に対応するため、設備の強度を向上させるといった対策の他に、保全取替を適切に計画し実際に実施することも重要である。このように、災害対策は様々な要因を考慮する必要があり、とくに経済性に関しては短期的視野に陥ることがないようにしなければならない。信頼性理論は、様々な災害などのリスクに対し、稼働率や平均故障時間(MTTF)などの評価指標とその計算方法などを提案してきた。これらの研究成果は、災害に対応する保全計画を立案するための理論的基礎として有用である。また、具体的に数値例を上げて具体的な保全計画を立てる事ができる。
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