研究課題/領域番号 |
20K05004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 関西国際大学 (2022) 関西学院大学 (2021) 大阪大学 (2020) |
研究代表者 |
上田 真由子 関西国際大学, 心理学部, 准教授 (70823764)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 緊急事態 / あせりあわて / 認知行動療法 / ヒューマンエラー / マインドフルネス / 認知再構成法 / 対処法 |
研究開始時の研究の概要 |
我々の先行研究から,認知行動療法を踏まえた手法を応用し,事前に緊急事態に対するプレッシャーや不安を事前に文字に書き出しておくと,緊急事態に陥った際もある程度落ち着いて行動ができることが見出された。 以上を踏まえ本研究では,その対処方法のメカニズム解明と現場への還元を目指す。第1の目的は,対処方法を実施するとなぜ行動が改善するのか,そのメカニズムを実験や生理指標分析により見極めることであり,第2の目的は,緊急事態におけるヒューマンエラーが人命を奪いかねない現場への対処法の浸透である。 これらの目的を達成できれば,緊急事態時に起きるヒューマンエラーから,致命的な事故に繋がる事故を防ぐ手段を提案できる。
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研究実績の概要 |
申請者は今まで,緊急事態に陥った際のヒューマンエラーやその対処方法について研究を行ってきた。その近年の研究結果からは,認知行動療法を踏まえた手法を応用し,事前に緊急事態に対するプレッシャーや不安を事前に文字に書き出しておくと,緊急事態に陥った際もある程度落ち着いて行動ができることが見出されている。 以上を踏まえ本研究では,その対処方法のメカニズム解明と現場への還元を目指した。つまり第1の目的は,対処方法を実施するとなぜ行動が改善するのか,そのメカニズムを実験や生理指標分析により見極めることであり,第2の目的は,緊急事態におけるヒューマンエラーが致命的なミスとなり得る現場への対処法の浸透である。 ただし,2022年度も,コロナ禍のため研究計画書通りの現場検証実験ができなかった。代わりに,緊急事態におけるヒューマンエラーの低減を目指し、新たな対処方法の開発に取り組んだ。具体的には、マインドフルネス認知療法(MBCT)の手法を用いて、緊急事態時にヒューマンエラーを低減できるかについて、実験計画を立てた。今回参考としたマインドフルネス認知療法は"Mindfulness: A Practical Guide to Finding Peace in a Frantic World"を参照とし、緊急事態時のパフォーマンスは我々の先行研究で用いてきたパソコン課題(水道管課題)で測定することとした。 2022年度は申請者の所属大学が変わり、実験実施予定の実験室の整備や参加者募集手続きの変更等、実験実施準備を行った。2024年度は実験実施を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請者の所属大学変更に伴い、実験実施にあたり、実験室の整備や参加者募集手続きの変更等、実験準備に時間を要した。現在、変更した実験計画を考案、遂行中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,実験プログラムの改修・修繕を行いつつ,更に,マインドフルネスによるパフォーマンス改善メカニズムを探る。まずは、質問紙を用いた主観評価によってそのメカニズム解明を目指す。
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