研究課題/領域番号 |
20K05035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
小林 健治 摂南大学, 理工学部, 准教授 (50736676)
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研究分担者 |
木多 彩子 摂南大学, 理工学部, 教授 (90330357)
池内 淳子 摂南大学, 理工学部, 教授 (90450254)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シームレス / 日常 / 災害時 / 公衆衛生 / 計画指標 / これからの保健所 / 日常と災害時 / 保健所 / 災害 / 室構成 / 面積 / 居場所 |
研究開始時の研究の概要 |
災害復旧において健康管理と衛生管理は重要である。災害時に支援活動拠点施設となる現在の保健所は機能不十分であると同時に、それに関する議論はなされていない。また保健所には難病の方をはじめ、多くの人びとの日常を支援する機能が必要であり、災害時だけを想定し、新たに整備することでは問題は解決されない。 そこで本研究では、まず保健所の日常と災害時に必要な機能を整理する。次にそれに基づき「(仮称)新しい保健所」計画コンペ実験を行う。最後に災害時と日常をシームレスにつなぐ「(仮称)新しい保健所」を計画する為の客観的指標を提案し、日常・災害時に限らず保健機能に優れた地域生活環境の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本の保健所に対しての各種調査・分析および技術提案から、パンデミック以前の保健所の実態として、築年数が経過した保健所を中心に、法改正、集約・統合に伴う制度や役割の変化に対し、建築空間と業務との間に溝が生じている可能性が高いことを明らかにした。また、日常と災害時をシームレスにつなぐ「これからの保健所」の計画指標として、1.大規模になり得るスペースの活用、2.専門機器を備えていないスペースの活用、3.外壁に面するスペースの活用、4.屋外も含めたグランドレベルの活用、5.庇や軒下といった半屋外スペースの活用、の5項目を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年自然災害が頻発する中、例えば、西日本豪雨災害(2018) では保健所が被災地域の公衆衛生面での支援活動拠点となった。自然災害発災後に国が主体となるこうした被災地支援体制は現実に構築されてきているが、災害時対応活動の言及にとどまっており、精神保健、 難病対策、食品衛生といった保健所が担う日常業務との関係まで包含する視点はみられない。本研究では、日常と災害時を切り離して考えるのではなく、シームレスに捉える視点が必要と仮定し、その計画指標を提案した。公共施設再編期にある日本において、保健所の再整備を検討するために有用となる成果を得た。
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