研究課題/領域番号 |
20K05040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 神奈川県温泉地学研究所 |
研究代表者 |
十河 孝夫 神奈川県温泉地学研究所, 研究課, 研究員 (30817854)
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研究分担者 |
松井 孝典 大阪大学, 工学研究科, 助教 (30423205)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 機械学習 / 火山ガス / 濃度予測 |
研究開始時の研究の概要 |
観光地である箱根山大涌谷では、有毒な火山ガス(二酸化硫黄、硫化水素)に対し、観光客をいかに早く避難誘導できるかが重要である。本研究では、大涌谷に現在あるガス濃度測定網のデータに機械学習アルゴリズムを適用し、観光エリアにおける有害ガスリスクの短期(30分後)予測を目指す。予測精度の向上や、リアルタイムでの送受信、解析システムの開発、現地での運用を行い、火山ガスの濃度上昇の可能性を通報することを目的としている。これにより、避難経路上の最も離れた場所にいる観光客であっても余裕をもって避難できるなど、大涌谷における安全対策の向上に貢献できる。
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研究実績の概要 |
最盛期には瞬間最大で2000人の観光客が立ち入っているといわれる箱根山大涌谷において、現在あるガス濃度測定網のデータに機械学習アルゴリズムを適用し、観光エリアにおける有害ガスリスクの短期(30分後)予測を目指す。 これまで既に蓄積しているデータを分割し、2016年1月~2018年8月の全てのデータを用いて機械学習させ、2020年3月~7月の神山登山口測定局(9:00)における二酸化硫黄の濃度が閾値を超えるかどうかについて検討を行った。なお閾値(二酸化硫黄:0.1ppm)については園地内で注意喚起放送が流れる濃度の半値とした。 機械学習アルゴリズムについては軽量な確率勾配ブースティング(catboost)を用いて学習、予測を行った。最適な学習パラメータを求める上で、重みづけを含む9つのパラメータについてベイズ最適化を行い、パラメータのチューニングを行った。学習の上で未来のデータを学習して過去のデータを予測しないように注意した。 結果として、神山登山口測定局の9:00における二酸化硫黄の濃度予測については2020年3月~7月の147事例を未知のデータとして、80%の正確さを得た。最適化には約1日を要したが、未知データの計算に要した時間は1~2分であった。 本課題は担当者の異動に伴い廃止となったため、現状では開発途上の予測システムだが、未知のデータに対して80%の正確さで予測を行うことができたことから、現地における安全対策を目的とした今後の開発においてシステムの有用性が確認できた。
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