研究課題/領域番号 |
20K05238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
村井 晋 東邦大学, 医学部, 助教 (90287540)
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研究分担者 |
中野 裕康 東邦大学, 医学部, 教授 (70276476)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ネクロプトーシス / FRETイメージング / RIPK3 / 敗血症 / 急性腎疾患 / FRET / in vivoイメージング / 計画的ネクローシス / FRETバイオセンサー / 生体イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
(1) マウス敗血症モデルにおけるHMGB1放出と炎症反応のタイムラプスイメージングを行うことにより、計画的ネクローシスに付随して放出されるHMGB1を介する二次的細胞死の誘導について明らかにする。 (2) 計画的ネクローシスのFRETバイオセンサーを発現するトランスジェニックマウスの回腸のin vivoでの計画的ネクローシスのタイムラプスイメージングの結果から、敗血症における計画的ネクローシスの組織内での三次元的な分布とその時間的変化について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では組織内での計画的ネクローシス(RN)誘導を時空間的に解析するため、RN誘導を継時的にモニターできるFRETバイオセンサーを全身性に発現するトランスジェニックマウスを作製した。このマウスを利用した病態モデルにおける生体内FRETイメージングの結果、以下の知見を得た。 1) 敗血症モデルにおいて空腸陰窩上皮細胞でRNが誘導されたことから、腸上皮細胞の消失は腸陰窩上皮細胞のRNが原因になっていること。 2) 急性腎障害モデルにおいて近位尿細管の閉塞にともない尿細管上皮細胞でRNが誘導されたことから、尿細管損傷の原因が尿細管閉塞をトリガーとした尿細管上皮細胞におけるRNの誘導であること。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では虚血性疾患や炎症性疾患において計画的ネクローシス(RN)誘導による病態増悪のメカニズムを継時的に解析するためのトランスジェニックマウスを作製した。マウス病態モデルにおいてRN誘導部位の特定と組織障害までを継時的にモニターすることに国内外を通じて初めて成功した。作製したトランスジェニックマウスはバイオリソースとして高い独自性を有しており、さまざまな病態モデルに利用することで疾患の原因となるRNを時空間的に解析するという新規性の高い研究を創造できる。
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