研究課題/領域番号 |
20K05239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
市原 英明 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (70369114)
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研究分担者 |
松本 陽子 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (00133562)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 癌 / 脂質 / ナノメディシン / ナノ材料 / 動物 / ハイブリッドリポソーム / セラノスティスク / インドシアニングリーン / 低侵襲的診断 / セラノスティクス / リン脂質 / 蛍光試薬 |
研究開始時の研究の概要 |
複合脂質膜(ハイブリッドリポソーム:HL)を用いた種々のがんの細胞レベルおよび動物レベルでの治療効果とメカニズムを解明する。さらに、近赤外波長を持つ蛍光試薬(インドシアニングリーン:ICG)含有HL(HL/ICG)を用いたがん細胞検出とメカニズムを明らかにし、低毒性でしかも非侵襲で体に負担のない大腸がんおよび乳がんの診断薬を開発することを目的として研究を進める。次の3つの観点で研究を実施する。(1)新規HLの創製と物性評価。(2)in vitroおよびin vivoでの増殖抑制効果、アポトーシス誘導メカニズム解析。(3)in vitroおよびin vivoでのがん細胞検出効果とメカニズム解明。
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研究成果の概要 |
ハイブリッドリポソーム(HL)種々のがん細胞を用いてHLの治療効果およびがん転移抑制効果を検討した。in vitroにおいて、がん細胞の増殖をアポトーシス誘導により抑制した。スクラッチアッセイより、低濃度のHLはがん細胞に対し細胞の移動面積を顕著に減少させ、遊走能抑制効果が得られ、細胞のアクチン染色からはがん細胞の仮足形成阻害が観察された。in vivoにおいてHLの肝転移担がんモデルマウスにおける相対的腫瘍重量の顕著な減少が得られた。HE染色を用いた腫瘍組織切片における組織学的分析によって腫瘍サイズの減少が確認された。TUNEL染色により担がんマウスのがん細胞のアポトーシス誘導が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハイブリッドリポソーム(HL)は、リン脂質とPEG系界面活性剤から構成され、(a)製法が簡単で有機溶剤などの混入する恐れがなく安全である。(b)素材および組成を選択することによりサイズ、流動性や疎水性をコントロールすることができる。(c)HL自身でin vitroおよびin vivoにおいて制がん効果を有し、無毒性である。これらの製法および特色ともに独創的で今までに例がない。とくに、リポソーム自身の制がん効果は本研究以外では確認されておらず、極めて画期的である。細胞レベルおよび動物実験レベルでのHLの前臨床試験結果を蓄積し、臨床応用を早期に実現することで社会に貢献することを目的とする。
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