研究課題/領域番号 |
20K05284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28040:ナノバイオサイエンス関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
佐々木 隆浩 北海道医療大学, 薬学部, 講師 (20714489)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞内送達ナノキャリア / ナノ材料の細胞内安定性 / 磁性ナノ粒子 / ナノバイオ / 一次修飾ナノ粒子 / 分散安定性 / 細胞内安定性 / 一次修飾剤 / シリカシェルの化学量論的制御 / ナノバイオマテリアル / 比較可能な細胞内安定性評価 / 細胞内サンプルリターン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、バイオ応用を目的とするナノ材料の細胞内安定性を定量的に評価することであり、新規に細胞内安定性評価法を開発し、この手法を用いて種々のナノ材料の安定性評価を行う。ナノ材料の細胞内安定性は、今後より高度な利用が予想されるナノ材料のバイオ応用における重要な知見であるが、現状不足しており、また材料間での安定性の比較が困難な場合が多い。これは、ナノ材料の細胞内取込効率が材料毎に異なるためである。したがって、異なる材料でも一定の取込効率を得るために細胞内送達ナノキャリアを新たに開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ナノ材料の細胞内安定性を評価するため、被検ナノ材料を細胞内へ送達するナノキャリアの開発、並びに細胞内安定性が高いナノ材料に適した一次修飾分子の探索を目指した。ナノキャリア開発においては、ナノキャリア自体の細胞内安定性を高めるため母材である磁性ナノ粒子表面へシリカ殻形成を行った。続く多段階分子修飾におけるナノ粒子の分散安定性を改善するため、分散剤を新たに探索した。また、一次修飾分子の探索においてははじめに分散性、反応性の観点から選定し、良好なものについて細胞内環境に近い条件下での安定性試験を行い、候補化合物を絞り込んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で目標とした細胞内送達ナノキャリアは期間内の完成には至らなかったが、開発過程で得られたナノ粒子の分散安定化に関する知見は、多くのナノ材料開発に役立つものと期待される。昨今、ナノ材料をコアとする技術・製品が次々と社会実装されており、これまで以上にナノ材料が身近になる社会にとって、生体内あるいは細胞内におけるナノ材料の安定性(安全性)の評価は重要になるものと考えられる。
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