研究課題/領域番号 |
20K05326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29020:薄膜および表面界面物性関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高木 紀明 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (50252416)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 表面 / ナノサイエンス / 走査トンネル顕微鏡 / 走査トンネル分光 / 走査型トンネル顕微鏡 / グラフェン / 分子 / 吸着 / 表面分子スピン |
研究開始時の研究の概要 |
量子揺らぎの影響が大きく、より多彩な量子相と転移現象が期待できる低次元スピンネットワークに関する現実物質での実験研究は未開拓分野である。本研究では、表面科学や錯体化学の知見に基づいて、次元や対称性を仕立てた有機分子・磁性原子からなる有機・無機ハイブリッド低次元スピンネットワークを固体表面に構築する。走査型トンネル顕微鏡や光電子分光、第一原理計算を用い、その多様な量子物性と発現機構を解明する。
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研究成果の概要 |
スピンを有する原子や分子の低次元系を固体表面に作成し、構造や物性調べた。鉄フタロシアニン分子バイレイヤーは、Ag表面でナノネットワークを作り、(110)基板では、1次元ネットワークする。一方、(100)基板では、正方形2次元クラスターがチェッカーボード様にネットワーク構造を作る。このクラスター内の分子は、トンネルスペクトルにサイト依存性を示すことが分かったSi基板にInのバイレイヤー超伝導体を作成し、マンガンフタロシアニンを吸着すると、孤立単分子系でYuーShibaーRusinov状態が吸着量が増えると反強磁性近藤格子となることがわかった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表面に吸着した分子系では、自己組織的に超構造が見られる。2層目で基板の面方位によって異なる超構造が観測されたことは、学術的に興味深い。磁性分子による反強磁性近藤格子の形成は珍しく、その機構解明は、広く強相関電子系の学術的発展につながるものと期待される。
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