研究課題/領域番号 |
20K05423
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
|
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
松原 世明 神奈川大学, 理学部, 教授 (60239069)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 光異性化反応 / 経路選択 / 円錐交差 / 動的因子 / 反応制御 / 分子動力学シミュレーション / 光反応経路 / 光誘起反応 / 反応経路選択 / 量子力学計算 / 分子動力学計算 / 光励起反応 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、有機材料や天然物合成といった分野で光化学反応の研究が活発になり、最先端分野への応用が注目を集めている。これらの光化学反応では、異なる電子状態間のエネルギー面の円錐交差を経由して反応が進行するため、円錐交差点で存在する分かれ道のどちらの経路を選択するかは、反応制御において極めて重要である。本研究では、円錐交差点の経路選択における動的因子の解析法を構築し、経路選択している動的因子を解明する。
|
研究成果の概要 |
近年、光異性化反応は、有機材料や天然物合成など、幅広い分野で応用されている。反応は、異なる電子状態間の円錐交差を経由して進行する。この円錐交差での経路選択が反応制御において重要である。本研究では、ブタジエンやアゾベンゼンの光異性化反応において、円錐交差での経路選択を左右する動的因子を解析した。その結果、熱揺らぎやエネルギーの再分配といった動的因子が円錐交差での経路選択に重要な役割を果たしていることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光異性化反応における反応経路の選択は、異なる電子状態が交差する円錐状の領域で起こる。この反応経路の選択に影響を与える要因を明らかにできたことは、光異性化反応の制御や設計において学術的に重要である。光異性化の選択性を向上させることで、例えば、より高機能な光スイッチの開発が可能になり、医薬品の合成においては生産性の向上が期待でき、社会的意義がある。
|