研究課題/領域番号 |
20K05468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
菅又 功 立教大学, 理学研究科, 特任准教授 (80646886)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヘテロアレン / 高周期16族元素 / 単結晶X線構造解析 / ヘテロアレン型分子 / 高周期典型元素 / カルコゲン / カルベノイド / X線結晶構造解析 |
研究開始時の研究の概要 |
カルベン等価体である、シリル置換カルベノイド「(Ph2MeSi)2CLiBr」を活用して、一連の高周期典型元素ヘテロアレン類縁体>C=E=C<を合成・単離し、これらの特異なベント型累積二重結合に起因する特異な性質を明らかとすることを目的とする。一連の元素特性を反映した特異な物性発現を指向して、一連の高周期14, 15, 16族の高周期典型元素を中心とするアレン型分子の創製研究を遂行する。
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研究成果の概要 |
高周期16族元素である硫黄やセレンを中心とするヘテロアレン類、ビス(メチレン)- λ4-カルコゲナンはこれまでに安定な化合物として合成・単離された例はなかった。最近、研究代表者はそれらを安定な化合物として合成・単離することに成功し、その構造や性質を明らかとした。本研究課題ではさらに高周期元素であるテルルを中心としたアレン類の合成とその性質解明を目的として研究を行った。第二周期元素である炭素と第五周期元素であるテルルの多重結合化合物はその例が非常に限られており、その性質は未解明であった。かさ高いケイ素置換基を用いることでその合成および性質を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高周期典型元素を含む多重結合は、第二周期元素のみから構成される多重結合と比較して特異な性質を示すことが知られている。そのためこれまで高周期典型元素を含む多重結合化合物が合成され、その性質が明らかとされてきた。本研究における目的化合物は、高周期16族元素を中心原子とするアレン類であり、これまで報告例のない未踏分子の一つである。それらの合成および性質解明は、新たな性質の発現や今後の分子設計の指針となるため、学術的に極めて意義深い。特に、周期の異なる原子同士の結合は強く分極することや結合自体が弱いため、合成自体が困難であった。それらの合成および性質解明を行った本課題は非常に意義のある研究である。
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