研究課題/領域番号 |
20K05493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
岩本 貴寛 中央大学, 理工学部, 助教 (50735355)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 不斉配位子 / 3d遷移金属触媒 / P-キラル配位子 / 遷移金属触媒 / 3d遷移金属 / 不斉配位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,不斉配位子の構築に活用可能な新しいNキラリティーの誘起法を開発し,それを基にキラルPN配位子の開発を行う。有機化学における主役元素のひとつであり,ありふれた元素である窒素の基本的性質を活用した本戦略により,「3d遷移金属専用キラル配位子」とでも呼べる配位子の創製を目指す。これら配位子の特徴を活かすことで,元素戦略的に重要な3d遷移金属を触媒とする不斉反応の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、3d遷移金属に適した不斉配位子の新たな設計指針の提唱を目指して、合成化学的制約から発展途上であるP-キラル配位子に着目し、その汎用的合成法の開発と錯体合成を検討した。その結果、多様な配位部位を有する配位子群の高効率合成法の確立に成功し、一部の配位子ではモデル錯体合成を通してその独自の機能を見出した。目的の3d遷移金属錯体の創製には至らなかったが、本目的に資する重要な知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
元素戦略的観点から、従来の貴金属を代替する3d遷移金属触媒の開発が求められているが、医農薬品の創製に必要な不斉合成への展開は限定的である。本研究では、「3d遷移金属触媒専用配位子」とでも呼べる独自の配位子を設計し、それらの合成法を確立するとともに、モデル錯体を用いて配位子の特性の一部を明らかにした。本知見を基に有用3d遷移金属触媒の創製を行うことで、持続可能な有用物質供給基盤の構築に繋がると考えている。
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